【引き算コーチング】トランプの手札を生かす経営

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です

中小企業の経営者の方と
お話ししていると、
いろいろな事業をされている会社が
あります。

本業の仕事があって、
別の事業もやっている。

今ある設備を使って、
新しい商品をつくってみる。

これまでの取引先とのつながりを
生かして、違う分野にも進出してみる。

もちろん、事業を増やすことが
悪いわけではありません。

新しいことに挑戦することで、
売上が増えたり、
今までとは違うお客様と
出会えたりすることもあります。

ただ、私はときどき思うんです。

その会社が持っている強みは、
本当に今やっている事業で
生かされているんだろうか?、と。

会社には、それぞれ違うものがあります。

・技術があります。

・機械や設備があります。

・長年の経験があります。

・そこで働く人たちの知識や能力があります。

・お客様との関係や、地域とのつながりもあります。

そして、会社がこれまで歩んできた歴史もある。

同じ業種で、同じような商品を
つくっている会社であっても、
持っているものは一つひとつ違うはずです。

私は、これをトランプの手札に例えると、
分かりやすいんじゃないかなと思っています。

たとえば、エースやキングのカードを
たくさん持っている人もいれば、
6や7や8といった数字のカードを
たくさん持っている人もいる。

それぞれ、手札が違うわけです。

では、どちらの手札が強いのでしょうか。

これは、どんなゲームをするかによって
変わってきますよね?

ブラックジャックをするのか、
七並べをするのか。

ゲームのルールが違えば、
カードの価値も、
使い方も変わってきます。

あるゲームでは使いやすいカードが、
別のゲームでは思うように
役に立たないこともある。

逆に、あまり目立たないカードが、
ゲームによっては重要な役割を
果たすこともあります。

会社も、これと似ているんじゃないでしょうか?

たとえば、ある会社が、
長年培ってきた精密加工の技術を
持っているとします。

その技術を生かせる仕事では、
他社には簡単にまねできない価値を
提供できるかもしれません。

ところが、売上を増やそうとして、
まったく違う分野の事業を始めたとします。

その事業では、
これまでの技術があまり役に立たない。

新しい知識を覚えなければならない。

新しい取引先を開拓しなければならない。

経験のない仕事なので、
思った以上に時間もかかる。

もちろん、そういう事業が
うまくいくこともあるでしょう。

でも、もし自社が持っている強みを
ほとんど生かせていないとしたら、
どうでしょうか?

同じ売上をつくるために、
他の会社よりも多くの時間や労力を
使っているかもしれません。

本来なら、自社の技術を生かせば、
もっと力を発揮できる仕事が
あるかもしれないのに、
そちらに使うはずのエネルギーが、
別の事業に取られてしまっている。

私は、そこが少し気になるんです。

事業を増やすと、
可能性が広がるように感じます。

売上の柱が増えれば、
経営も安定するかもしれない。

一つの事業がうまくいかなくなったとき、
別の事業が支えてくれるかもしれない。

そういう考え方も、もちろんあります。

ただ、事業が増えれば、
それだけ経営者が
考えなければならないことも増えます。

人も必要になるかもしれません。

時間も、お金も、使うエネルギーも増えていく。

その結果、
いろいろな事業をやっているけれど、
どの事業も十分に力を発揮できていない。

そんな状態になってしまうことも
あるんじゃないかなと思います。

だから私は、新しい事業を始めるときには、
一度立ち止まって考えてみることが
大切だと思っています。

「この事業は、
自社のどんな手札を生かせるんだろう?」

「今持っている技術や経験は、
どこで一番力を発揮できるんだろう?」

「この事業を続けるために
使っている時間や労力は、
別のところに使ったほうが
いいんじゃないだろうか?」

そんな問いです。

そして、これは新しい事業を
始めるときだけの話ではありません。

今やっている事業についても、
同じことが言えると思います。

始めたときには意味があった事業でも、
環境が変わって、
今では自社の強みを
生かせなくなっているかもしれません。

あるいは、長年続けてきたので、
やめるという発想そのものが
なくなっていることもあるでしょう。

「せっかくここまでやってきたんだから。」

「お客様がいるんだから、
 やめるわけにはいかない。」

そんな気持ちもあると思います。

でも、本当にそうなのか。

もちろん、
簡単にやめればいいという話ではありません。

お客様との約束もありますし、
従業員の生活もあります。
事業を続けることに
意味がある場合もあります。

だからこそ、
感情だけで決めるのではなく、
今の自社にとってどうなのか?
を考えてみる必要があるんだと思います。

私は、引き算コーチングという考え方を
大切にしています。

何かを増やす前に、今あるものを見直してみる。

やることを増やす前に、
今やっていることの中に、
減らせるものはないか考えてみる。

事業についても同じです。

事業を増やすことだけが、
会社を強くする方法ではありません。

「自社の重荷になっている事業が
 あるとしたら、どれだろう?」と

自社の強みを生かせていない事業を見直し、
そこに使っていた時間や人やお金を、
もっと力を発揮できるところに振り向ける。

それによって、
今まで以上に自社の強みを
生かせるようになるかもしれません。

大切なのは、たくさんの手札を
持つことだけではないんですよね。

自分たちが
どんな手札を持っているのかを知り、
その手札が生きる場所を選ぶこと。

そして、今のゲームで
うまく生かせていないカードがあるのなら、
ゲームそのものを見直してみること。

もしかしたら、
今の事業を頑張って続けるよりも、
自社の強みが生きる別の場所を
探したほうがいいこともあるでしょう。

反対に、新しい事業を始めなくても、
今の事業の中に、
まだ生かし切れていない強みが
眠っているかもしれません。

私は、経営者の方と対話をしながら、
そんな可能性を一緒に探していきたいと思っています。

新しい手札を増やすことばかり
考えるのではなく、
今持っている手札を見直してみる。

そして、自社の強みが
本当に生きる場所を考えてみる。

そのために、
何かを引き算する必要があるのかもしれません。

会社が持っている手札は、それぞれ違います。

だからこそ、他の会社と同じことを
する必要はないのだと思います。

自社には何があるのか。

その手札を、どこで生かすのか?

そこを見直すことが、
強みを生かした経営に
つながっていくのではないでしょうか。

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山根浩二
専門家

山根浩二(ビジネスコーチ)

サポートコーチ出雲

業績を向上させるには、やる事を足すのではなく『絞る』、それが”引き算型コーチング”の本質です。今、あなたが本当にやるべき一つの事に集中するだけで、狙い通りの結果を手に入れられるようになります。

山根浩二プロは山陰中央新報社が厳正なる審査をした登録専門家です

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