【引き算コーチング】「動けない」のではなく、「動かない」を選んでいる
こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。
経営者の方と話をしていると、
「やることが多すぎて、
毎日追われています」
という話を聞くことがあります。
・売上のことを考えないといけない。
・社員のこともある。
・お客さんへの対応もある。
・新しいこともやりたい。
・ホームページも直したい。
・SNSもやらないといけない。
あれも、これも……。
まあ、経営者ですからね。
やることはいくらでも出てきます。
そして、どれも大事なんですよね。
だから、なかなか減らせない。
結果として、時間もいっぱい。
頭の中もいっぱい。
気持ちにも余裕がない。
そんな状態になっていることがあります。
先日、ある経営者の方と
お話しする機会がありました。
その方から、こんな話を聞いたんです。
「以前は、本当に忙しかったんです」
と。
毎日、とにかく仕事、仕事、仕事。
それくらい忙しくて、
経営者が集まるような会にも、
なかなか参加できなかったそうです。
「そんなところに行っている時間なんてない」
というくらい、日々の仕事に追われていた。
ところが、ここ数年で仕事が急速に減ってきた。
そして、以前とは反対に、今は暇になった。
そんな話でした。
私は、その話を聞いて、
「忙しいということは、
それだけ仕事があるということだから、
いいことじゃないですか」
と、単純には言えないなと思ったんです。
もちろん、
仕事がたくさんあることは
ありがたいことです。
忙しく働けることも、大切なことです。
でも、その忙しさの中で、
新しい人と出会う時間。
新しい情報を得る時間。
これからのことを考える時間。
そういうものまで、
全部なくなってしまうとしたら、
少し考えてみる必要が
あるのかもしれません。
その方は、当時は経営者の集まりに
参加する余裕すらなかった。
でも、もしそこに参加できていたら。
そこで新しい人と出会っていたら。
何か新しい情報を得ていたら。
もしかしたら、
そこから別の仕事が
生まれていたかもしれない。
もちろん、
これは「そうなっていたはずだ」
という話ではありません。
参加したからといって、
必ず仕事につながるわけではありませんからね。
でも、
チャンスが生まれる場所に行く余裕がなかった。
これは、
ひとつの事実として
あるんじゃないかなと思うんです。
そして、ここが今回、
私が考えていることなんです。
「チャンスをつかむ」というと、
何か特別な能力が必要なように感じます。
人脈が必要だとか。
運が必要だとか。
情報収集が必要だとか。
もちろん、それもあると思います。
でも、その前に、
チャンスが来たときに動ける余裕があるか。
これも、かなり大事なんじゃないでしょうか。
たとえば、誰かから、
「一緒にこんなことをやってみませんか?」
と声をかけられたとします。
・新しい商品を作る話かもしれない。
・新しい取引先を紹介してもらえる話かもしれない。
・誰かとのコラボレーションかもしれない。
・自分では考えていなかった
新しい事業の話かもしれない。
そんなとき、
「面白そうですね。ちょっとやってみましょうか」
と言えるのか。
それとも、
「いやぁ……今、ちょっと手がいっぱいで……」
となるのか。
ここには、大きな違いがあると思うんです。
だから私は、引き算コーチングで
「やることを絞り込む」ということを考えています。
仕事を減らして、楽をしましょう。
というだけではありません。
今、本当にやることは何なのか。
そこを一度整理して、
必要のないことを少し引いてみる。
すると、
・時間に余裕ができる。
・頭の中にも余裕ができる。
・精神的な余裕もできる。
場合によっては、
お金や人の余裕ができることもあるでしょう。
そうすると、何か新しい話が来たときに、
「ちょっと考えてみようか」
ということができる。
私は、この「余裕」って、
単なる暇とは違うと思っています。
何もしていない時間だから、無駄。
そういうことではないんですよね。
次に何かが起きたときに、動くための余白。
そんな意味もあるんじゃないかなと
思っています。
もちろん、チャンスが来たからといって、
それが必ず成功するわけではありません。
やってみたけど、うまくいかなかった。
思ったような結果にならなかった。
タイミングが違った。
そういうこともあります。
そこは、やってみないと分からない。
でも、何もしなければ、何も変わらない。
チャンスをつかめるかどうかには、
運やタイミングもある。
だけど、そのチャンスが来たときに、
「やってみよう」
と動ける状態にしておくことは、
自分でできるんじゃないでしょうか?
一生懸命やっている人ほど、
「もっとやらなければ」
と考えてしまいます。
でも、もっと足していくことだけが、
経営を良くする方法ではない。
少し引いてみる。
少し空けてみる。
少し余裕を残してみる。
その余裕があるから、
新しい人と会えるかもしれない。
新しい情報が入ってくるかもしれない。
新しい話を聞けるかもしれない。
そして、
「ちょっとやってみようか」
と動けるかもしれない。
先日お会いした経営者の方の、
「以前は忙しすぎて、
経営者の集まりにも参加する余裕がなかった」
という話が、私はなぜか印象に残っています。
仕事が忙しいときには、
その忙しさから抜け出すこと自体が難しい。
でも、環境はいつまでも同じとは限らない。
・仕事が減ることもある。
・お客さんが変わることもある。
・時代が変わることもある。
そうなったときに、
初めて何かを探し始めるのではなくて。
普段から少し余白を持っておく。
その余白が、次の何かにつながるかもしれない。
私は、そんなふうに思っています。
だから、ときどき自分に
聞いてみてもいいんじゃないでしょうか?
「チャンスが来たとき、
私は動ける余裕がありますか?」
忙しいことが悪いわけではありません。
一生懸命仕事をすることも大切です。
でも、全部をいっぱいにしてしまうと、
新しいものが入ってくる場所がなくなってしまう。
だから、少し空けておく。
少し余裕を残しておく。
その余白は、何もない場所ではなくて、
これから何かが入ってくるかもしれない場所。
私は、引き算コーチングの「引き算」には、
そんな意味もあるんじゃないかなと思っています。


