「わかってもらえない」と感じるときに読む話

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:考え方を変えてみる

「どうしてわかってもらえないんだろう」と感じたことはありませんか?

 一生懸命に伝えているのに、思ったように伝わらない。
 わかってほしいのに、すれ違ってしまう。
 そんな時、私たちはもう「言っても無駄」と感じて心を閉ざしてしまいがちです。

 けれど、実は『伝わらない』のではなく『伝え方がすれ違っている』だけなのです。



伝わらない理由は『気持ち』ではなく『伝達スタイル』の違い

 心理学では、言葉の受け取り方や反応の仕方に「タイプ」や「スタイル」の違いがあるといわれます。

たとえば…
・相手が論理型理由や根拠を重視するタイプ
・自分が感情・気持ちを分かってほしいタイプ

 この2人が会話すると「私は共感してほしいのに相手は説明ばかり」
「相手は問題を解決したいのに私は、気持ちを聞いてほしい」
にすれ違いが起こります。

 どちらも間違ってはいません。ただ、伝え方の角度が違うだけなのです。

心が通じる3つの伝え方

1.気持ちと要望を分けて話す
「寂しかった」などの気持ちと「もっと話を聞いてほしい」などの要望は、混ざりやすいもの。
 まずは、『気持ちを伝える』
『してほしいことを伝える』の順に整理して話すと、相手が受け取りやすくなります。

2.「あなた」ではなく「私」で話す
「なんで分かってくれないの?」と言われると、誰でも責められたように感じて心を閉ざします。

 伝えるときは「あなた」ではなく「私は〜と感じた」と言い換えること。
「私メッセージ」で話すと、相手は防衛せずに、あなたの本音を受け取りやすくなります。

3.伝える目的を“変える”ではなく“伝える”にする
 多くの人が、無意識に「相手を変えるため」に話してしまいます。
 でも、心が通じる会話は、『理解されるため』ではなく『分かち合うため』に話すこと。

 相手の反応をコントロールしようとするより「私はこう感じた」と正直に伝える方が、
関係はずっと自然に深まっていきます。



「伝わらない」が「分かち合える」に変わる瞬間

 本当に大切なのは、相手を説得することではなく、「分かり合えない瞬間も受け止める」こと。

 すべてを理解し合うことはできなくても、お互いを尊重しようとする気持ちは、必ず伝わります。

相手の心を動かすのは、完璧な言葉よりも、あなたの「誠実さ」と「思いやり」です。

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「わかってもらえない」と悩む人は、本当は『人とつながりたい』という深い優しさを持っています。

 カウンセリングでは、気持ちを整理しながら“伝える力”と“受け取る力”を育てるサポートをしています。

*カウンセリング・講座希望は㏋から

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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