「優しくしていることに、疲れてしまう」そんなときありませんか?

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

「嫌われたくない」
「相手を傷つけたくない」

そう思って、いつも相手に合わせてしまう。
優しくしているのに、なぜか心がすり減ってしまう......。

それはあなたが弱いからでも、冷たいからでもありません。
“優しさの使い方”が偏っているだけなのです。

 心理カウンセラーとして多くのご相談を受けてきた中で、優しい人ほど「心の境界線」が曖昧になり、知らないうちに人間関係で疲れてしまうケースがとても多くあります。

優しさが疲れに変わる理由

 心理学では、人との関係を保つための距離を「心理的距離」と呼びます。
 この距離が近すぎると、相手の感情を自分のもののように感じ、エネルギーを消耗してしまうのです。

 たとえばこんな経験はありませんか?
・相手の機嫌を気にして自分の気持ちを言えない
・断れずに無理をしてしまう
・「助けたい」と思うほど、相手の問題に巻き込まれる

 これらはすべて、『他人を思う気持ちが強すぎるサイン』です。優しさがいつの間にか「疲れ」に変わってしまうのは、自分を大切にするラインを超えてしまっているから。



心を守る“3つの距離の取り方”

1.「聞く」と「背負う」を分ける
 相手の話を聞くことと、感情を背負うことは別です。
「そう感じたんだね」と共感するだけで十分。
 相手の人生を変える責任まで、あなたが負う必要はありません。

 優しさは「寄り添うこと」であり、「抱え込むこと」ではないのです。

2.「私はどうしたいか?」を一日一回考える
 優しい人ほど、常に「相手がどう思うか」を優先してしまいます。
 けれど人間関係をラクにするコツは、
 “自分の気持ちを確認する時間を持つこと”。

「私はどう感じた?」「どうしたい?」
 そう問いかけることで、無意識の“我慢癖”を手放せます。

3.「助けたい」より「信じたい」に変える
 相手を救おうとするほど、関係は重くなります。
 本当に人を支える力は、「信じること」。
『この人には立ち直る力がある』と信じる優しさが、関係を軽やかに、前向きに変えていきます。

優しさと距離のバランスを整えよう


人間関係で疲れる人ほど、実はとても思いやりがあります。
けれど、自分を犠牲にした優しさは、
いつか「苦しさ」に変わってしまいます。

優しさを持ちながら、自分を守ること。
それが、本当の意味で「人を大切にできる生き方」です。

心の距離を整えると、
人との関係はもっと温かく、もっと自由になります



関連コラム

1. SNSをやめたいあなたへ「心が疲れたときの心理的デトックス法
2.比較で疲れるあなたへ|人と比べて落ち込む心理をカウンセラーが
3.【自己肯定感を整える】他人ではなく”自分”を信じる力の育て方

人との距離感を整えることは、心を守ることでもあります。
私のカウンセリングや講座では、
「相手に振り回されない関係の作り方」や「境界線の保ち方」など、
実生活で使える“心の整え方”をお伝えしています。

★ おうちカウンセラー講座・無料相談はこちら
おうちカウンセラー養成講座

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

心についた癖や行動を取り除き生きやすくするカウンセラー

飯塚和美プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼