呼吸をゆっくりする事で自己コントロールの向上やストレス緩和に役立ちます
「なんとなくSNSを開いて、なんとなく落ち込む」そんな経験はありませんか？
他人の幸せそうな投稿を見て焦ったり「自分は何もできていない」と感じたり。
気づけばスクロールの手が止まらず、心だけが置いて行かれる......それが『SNS疲れ』です。
実は、SNSで落ちこむのはあなたが弱いからではありません。心理学では、人が無意識に他人と自分を比べる社会的比較理論という心の働きが知られています。SNSでは、他人の「良い瞬間」だけが切り取られるため、わたしたちは自然に「自分は足りない」と錯覚してしまうのです。
けれど、その『錯覚』を止める方法があります。大切なのは「辞める根性」ではなく、心が回復する『仕組み』をつくることです。
1．通知を減らすと、心が静かになる
スマホの通知は、心をざわつかせる小さな刺激です。小さな刺激でも繰り返されると、集中力が落ち、感情も消費します。
まずはSNSアプリの通知をオフにして「見る」タイミングを自分で選ぶだけで、心の主導権が戻ります。
2．見る時間を決める
「空いた時間にSNSを見よう」とすると、いつの間にか一日中チェックしてしまいます。朝と夜の2回、時間を決めてみるだけで『だらだら見る』が意図的に『見る』に変わります。
人の投稿ではなく、自分の時間を取り戻す感覚です。
3．比較を誘うアカウントはミュート
見るたびに落ち込む投稿は、そっとミュートにしましょう。SNSは「人との関係を断つ場所」ではなく「自分を守る境界線を引く場所」にもなれます。
心が落ち着いたら、また見ればよいのです。
4．「投稿のために生きる』日常をやめる
「映えるかどうか」で行動を選ぶと、現実よりも『他人の視線』が基準になります。週に一度は、写真を撮らない日を作ってみてください。
他人の評価ではなく、自分が満足する感覚を取り戻せます。
5．寝る前30分は『感謝で締める』
スマホの光より、感情の刺激の方が睡眠を妨げます。寝る30分はスマホを離し「今日できた事」を3つ思い浮かべましょう。
小さな達成を思い出すことで、比較の記憶が『自分への信頼』に変わります。
6．SNSとの距離が、心の距離になる
SNSを使うこと自体が悪いわけではありません。心が疲れたら、少し距離を置く勇気を持ってみる。
それは逃げではなく、自分を大切にする選択です。そして、どうしても孤独や不安が強いときは、専門家に話すことで、心の整理が進むこともあります。
あなたの心は、通知よりも大切です
『静かな時間』は、あなたの感情を整える最良の薬。もし今、心がざわついているのなら、今日だけスマホを閉じて、温かい飲み物をゆっくり飲んでみてください。
それが、心を取り戻す最初の一歩です。
SNSやストレスでお悩みの方へ
ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
「聴いてもらうだけで、心は整理されていく」
そんな時間を一緒に作っていきましょう。
