~2018年を振り返る~

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:考え方を変えてみる

こんにちは、少し早いのですが、今年最後のコラムになります。

2018年、皆さんはどういう一年でしたか?
私にとって今年は辛い、特別な一年でした。(アメブロとは違い、こちらのコラムは私的な事はあまり書きませんでしたが、今回に限り書かせていただこうと思います)

25歳で亡くした両親に引き続き、下の姉も癌で失っていましたが、残されたたった一人の姉もALSという難病で病気発覚から1年半という短い期間で今年5月に亡くなりました。

まだ子供たちが居るのが救いですが、私は年の割には肉親との縁が薄いのかもしれません。今年亡くなった姉は性格が母似で、亡くなった時に受けるダメージは大きいと覚悟していました。おまけにその後、愛犬まで11歳で突然死してしまいました。

そして力が出ないような辛い気持ち、
「年を取るということは、こういうことなんだ…いずれはみんな居なくなる」という思いが心の中を占めました。

「立ち直れない」との思いの中で、(本当の意味で立ち直れたかはまだよく分かりませんが)仕事が見事に私を支えてくれました。

そして、落ち着くとやはり思うのです。
この先、子供たちも新たな家庭を持ち、残されたペットも居なくなる日が来て、一人きりになるかもしれないと思えば寂しいですが、今は気軽に子供たちと出かけたり世話が焼けるペットも居て、忙しいと思う生活、この瞬間は「幸せ」と・・・

先への不安や寂しさは、どうせいずれ来た時に思えばいいし、今そのことを考えて悩むのは「あるもの」に対して「もったいない」と…

カウンセリングをしていて時々思うのはこのことです。
話を聴いていると、過去の出来事や将来への不安ばかりに目を向けてしまう。でも、よく聴いていると自分を思ってくれている家族や友人、余裕が無くて気づけないようですが、大切な物を持っている方って多いんですよね。
でも、足りないものにだけ目がいってしまうので辛いことばかりに思えてしまいます。

姉を失って再確認したのは「普通の生活」がいかに幸せかということです。
・においが分かること
・食べられること
・歩けること
・話せること
いろんな「当たり前」が「当たり前でなくなる時」それまでどれだけ幸せだったか分かるなんて、ちょっと悲しいですが…

肉親を亡くしたことは大きな代償でしたが「今ある幸せ」を実感できるのも大きな悲しみ、出来事を知ったからこそだと思うのです。

もし、今辛いと感じている方がいたら、今一度その事を考えてみて欲しいのです。

もちろん、辛い気持ちはすぐになくならないのも分かります。ただ、受け取り方で気持ちは変わっていくことも事実です。今まで頑張ってきた自分、大切に思ってくれた人を感じて欲しいのです。



今年もいろんなクライアントとの出会いがありました。何年かぶりに訪ねてくださる方、ただ近況報告に来てくださった方、「何かあったらここに来ればいいと思うだけで会社に行けます」と言ってくださった方、「ただ話を聴いてもらうことがこんなに嬉しいことだったんですね」と喜んでくださった方々、親に支配されていた生活から決別しようとしている方々、たくさんの方と勉強会を通じても出会いがありました。
その出会いすべてに感謝します。

今年も一年ありがとうございました。
あくまでもコラム上で、「カウンセリングルーム大空」はまだまだやっています。


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飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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