「別れたい」の言葉に潜む「別れない理由探し」・・・夫婦の話
こんにちは、心理カウンセラーの飯塚です。久しぶりのコラムなので、今日はカウンセリングについて書きたいと思います。私の所に来るカウンセリング相談ですが、不登校の相談、親子関係、仕事の悩み(部下への対応、仕事が出来ない、社内の人間関係等)、何故か不安が付きまとう、夫婦・恋人の悩み、トラウマ、発達障害についての悩み、生きづらさを感じる、DV被害など様々ですが、同じような悩みでも、進み具合もまちまちです。
不登校でも、親に言えない悩みを聴いてみると、いじめだけでなく、恋愛がうまくいかなくて学校に行けなくなったとか、実は親が原因だとか、理由は様々です。夫婦問題でも同じですが、「これは相手(または親に)話していい?」と確認したうえで、話せる範囲でお話しさせていただくと、いろんな行き違いや勘違いですれ違っている事が分かります。問題点をクリアにして、本心を伝える事で理解し合い、問題解決につなげます。
仕事が一度に来るとパニックになって何から手を付けていいのか分からない場合は、優先順位を決めて、落ち着いて対処できるように、落ち着けない原因を探りながら、安定できる心を作るお手伝いをします。コミュニケーションが苦手な方は、うまく人と関われない原因を探り、コミュニケーション方法もアドバイスさせていただきます。
すぐに不安になる方や怒りが出てしまい、なかなか感情のコントロールがきかない方には、(怒りの感情も不安や恐怖心から出ている事が多いので)どこからその不安は来るのか探り、物事の受け取りかたで不安に思わない考え方に変えていくカウンセリングをします。
トラウマも実は、自分で思い出しながら追体験している事もあるので、その出来事の辛い感情を吐き出してもらうと同時に、その出来事を過去のものとして捉えられるようにしていきます。
発達障害については、大人になってから気付く場合も多く、たまったストレスや心の悩みなどのカウンセリングをしながら、その傾向を知る事で、出来ない事の工夫で補える事もある事を知ってもらいます。先日、特殊な例として、「発達障害ではないか?」と来た方で、発達障害と同様な傾向が見られましたが、カウンセリングをするうちに、パートナーがDVをしていて、心が病んだために似た症状が出たことが分かった例もありました。
カウンセリングは、問題が起きて来る方が多いのですが、深刻なのは表面上の問題ではない事がたくさんあります。本人も気付けない事も多いのです。
そして、大切なのは、自分で変わりたい、何とかしたいと思う事です。
カウンセリング時に私は「私はあなたの手を引いて歩かせてあげることも、背中を押してあげることも出来ません。あなたが自分の足で立って、そして歩こうとしない限り、何もできません。私はくじけそうな心を支えたり、励ましたりすることしか出来ません」と 言います。
今までどんな人生を歩んでいたとしても、これからの人生は「自分で選ぶ」事が出来ます。「彼が」「子供が」「母が」等々。
人が主語になる人生をやめて「自分が主語の人生」を歩んで欲しいと思っています。