パニック発作を起こした時の対処法

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:健康な日常を送るために

こんにちは、今日はパニック発作を起こした時の対処法についてお話しします。

パニック発作は、パニック障害の特徴的な症状ですが、PTSDでも起こることがあります。普通に生活していた人にある日突然現れます。
パニックに陥ったような激しい症状が起きるため、最初は周囲の人も慌ててしまいますが、落ち着いて対処することが必要です。

【パニック発作で理解しておきたい事】

・パニック発作では死にません
・発作は10分以内でピークになり、30分くらいでおさまります。
・パニック発作は薬でコントロールできます。(軽症なら飲み始めて1週間以内でおさまり、重症なら完全に発作がなくなるまで2~3か月かかる場合があります)
・怖がったり慌てたりすると、症状は激しくなります。


【パニック発作がおきたら】

1.楽な姿勢をとる
  発作がおきたらうつ伏せになるか、いすに座って頭が膝の間に入るくらいまで前かがみになる。(こうすると、胸式呼吸は自然と腹式呼吸になります。腹式呼吸になると過呼吸を防ぐことが出来、自律神経を安定させることも出来ます。
2.吸うよりも吐く
  過呼吸が始まると、息を不自然に吸い込もうとしてしまいます。息を止めるようにすると、空気が自然に入ってきます。息を吐くときは「吐ききる」ことを意識し、出来るだけ長く吐く。(息を吸うのも自然になり、呼吸が楽になる)。息を吸う時は「深くゆっくり」と行う。
3.怖がらないで
  パニック発作は不安が原因で起こります。怖いという気持ちが強いほど、発作は激しくなります。「体の病気の心配はない、怖がらなくて大丈夫」と考えましょう。
4.抵抗しない(受け入れる)
  発作は短時間でおさまります。薬を飲んでも効果が出るより先に発作は収まります。自然に収まるので、無理に抵抗しようとせずに、症状を受け入れると思った方が楽にやり過ごせます。

発作が起きると周囲の人も焦ると思いますが、一緒に慌てて騒いだりすると、本人を更に追いつめます。出来るだけ落ち着いて支えてあげてください。
患者さんに楽な姿勢をとってもらい、背中をさするなどしながら「大丈夫!」と声をかけてください。一緒に腹式呼吸をするのも効果的です。決して「大丈夫?」と聞かないでください(不安をあおります)。何より安心させることが優先です。

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

飯塚和美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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