「キレやすい高齢者」と言われないために、脳の活性化を心がけましょう
今日は身近な問題「スマホ依存」についてお話しします。
依存症の危険
今では日常生活に無くてはならないスマホですが、日常的な長時間利用が依存症になるリスクを高めています。
【依存症】とは、その行為に対してコントロールが全く効かず、それをする事が生活の中心になる事です。
依存症になると、何かやるべき事があってもやめる事ができないので、当然やらなければいけない事が出来ません。勉強や仕事をしていても集中できずに生活に問題が起きてしまい、それから逃げるためにさらにのめり込んでしまうという負の連鎖が生じます。
スマホが無くては落ち着かなくなり、いつもスマホを見て、スマホが側にないと不安になり、イライラするようになると要注意です。スマホを見続けていると、光の刺激で脳波に乱れが生じるとも言われます。頭痛、睡眠障害、ストレートネック、コミュニケーション低下、学力低下なども心配されます。
ネット依存になった子どもの中には、筋力が衰えて骨粗しょう症になった事例もあるそうです。感情のコントロールが利かず、攻撃的になりやすく、ADHD、うつ病などの精神疾患を患う調査結果も出ているとも言われます。
日常生活でスマホ依存にならないために注意すべきこと
・いつもスマホを手に持たない(鞄などに入れて、開くのが面倒なパスワードを設定するのも効果的)
・スマホを忘れる時間を持つ(スマホ以外の楽しみを見つける)
・食事中はスマホをそばに置かない
・夜何時までとスマホの終わりの時間を持つ
*出来ない場合は一日の行動の記録をとってどのくらいスマホに触っているかを認識しましょう。
ストレス対策を考える
依存症の背景には、強いストレスが考えられ、それを紛らわしている場合もあるため、ストレスの原因を探しましょう。
それを見つけて、どう軽減し、どうやって対処したらいいのかを考えましょう。家族や友達との会話を増やしたり、心や体を休められる環境を考え、ストレス対策をしましょう。
ネット依存は、早期治療が大切です
軽度の依存の改善はそれほど難しいものではありませんが、重度の依存になると、本人や家族の力だけでは困難になります。重度の場合は、ネット依存専門の病院で見もらう事も大切です。ネット依存が疑われたら、早期治療が大切です。
スマホは今ではなくてはならない便利なものです。良いところを活用しつつ、悪いところも理解してうまく使いこなしましょう。