不安や不満の毎日を楽しいと思える日々に変えませんか?
今日は子どもの相談についてお話しします。
カウンセリングには、色々な年代の方が見えます。80代の方から小学生まで、年齢は様々です。
中にはお小遣いを持って親には内緒で来る学生もいます。
話の内容は、親には絶対内緒にして欲しいという事もあれば、「先生から親に言って欲しい」という事もあります。大抵、親子で来た場合、少し親御さんの話を聞いてから席を外してもらい、子どもの話を聞いて、その後また親御さんと話をします。
もともと親子で来るカウンセリングは、問題が起きて(不登校やいじめ等)、お子さんを親御さんが連れてくるの形ですが、お子さんの話を聞くと結構根深いものが見えてきます。
親が思っている以上に、子供は親や先生をよく見ていますし、考えてもいます。そして、子供にとって親は圧倒的に強い立場なので、矛盾点や嫌な事、色々な思いを言うことが出来ず、飲み込んでいる事も多いのです。もちろん親は子どもの事を考えて精一杯良かれと思う事をしているのですが、子どものためになっていない場合もあります。
子どもにとって傷つく行為をされ続けても、子どもは優しさや遠慮で、我慢したりしている事に親は気付くことが出来ません。それなのに「なぜ出来ないの?」「なぜやらないの?」「なぜ間違えたの?」「こんなことしちゃ駄目でしょう!」と子どもの行動をいちいち先回りして駄目出ししてしまいます。
子どもの事を思う言葉が、子どものやる気や力を奪ってしまいます。そしてまたきつく駄目出しをして、さらにやる気がなくなるという負のスパイラルです。
学校でも、最近は色々な環境で育った子ども、文化の違う異国で育った子供も居たりで、子どもの世界もさらに複雑になっているようです。その中で精一杯頑張っているのに、家で駄目出しばかりされていれば、どんどん委縮して休まることも出来ずに心がすり減ってしまいます。
私は親御さんに「言って改善できない事は、言わない方が良い」と言いますが、心配な気持ちが勝って、我慢しきれずひどく怒ってしまう方も多いようです。
・・・感情のコントロールが効かないそれって・・・子どものせい?
問題は子供でしょうか?
小さい時に怒って言う事を聞かせることが出来ても、子どもは成長します。「怒る」事で子供を思うようにコントロールしてきた場合、成長するうちに同じように力でコントロールすることは出来なくなってしまいます。(まれに、そのまま何事もなく成長して来た人も、40代、50代になってから初めて反抗し、問題が起きてカウンセリングに来る事もあります)
大切なのは、『人からの評価ではなく子供が幸せになる事』です。転ばせないように先回りするのではなく、転んだ時にどう立ち直るかを学ぶ方がその子の将来に役立ちます。転ばせないようにしていると「転んだら終わりだ」と思ってしまう場合もあります。これは、親御さん自身もそう思っている事もあります。でも、失敗してしまっても、何かしら得られる、学ぶ物もあります。
そして、転ばせたくないために「あの子と遊んでは駄目」と問題のある子と思われる子(これは親の主観です)から隔離するのではなく、その子とどうかかわっていけるかを学ぶ事も大切です。
だって、世の中に出れば、色々な人とかかわって、嫌な上司や同僚、嫌いなママ友などが出て来て、嫌な人とまったく関わりを持たないで過ごすことは難しいのですから。
子育てには悩みがつきものです。迷ったり、間違えたり悩みながら育てている方がほとんどだと思います。子供に駄目出ししている人は、実は自分に駄目出ししている方も多いようです。
まずは自分への駄目出しをやめてください。
私は、子育ては「いかにストレスを無くすか」が課題だと思います。
我慢して子どもの事だけを考えていては、ストレスがたまり爆発してしまいます。適度に自分の好きな事をして発散する事が大切です。
完璧な人はいません。大切なのは「そのままのお子さんを愛する事」。これは、イコール「そのままの自分を愛する事」でもあります。自分を許せない人は、人を許す事は出来ません。人によってはすごく難しい事でもありますが、何より大切な事です。
子育てに悩んだら自分自身に問いかけてみてください。
「私は、そのままの自分を愛せているか?」と・・・
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