「自分が気付かない本当の気持ち」 一緒に探しませんか?
あまりクライアントの話はしないのですが、今回はクライアントの話を通してカウンセリングの話をしたいと思います。
川口のこの場所で「カウンセリングルーム大空」を開いて5年ちょっと経ちます。
ここにご相談に来る方は様々ですが、一度だけ来る方より、何度か足を運んでくれる方の方が圧倒的に多いのが特徴です。何より励みになるのが、カウンセリングを受けた後のお礼のメールや近況報告の電話です。
久しぶりにカウンセリングを受けるクライアントの変化がとても励みになる事もあります。
例えば、問題があってカウンセリングして、気持ちが前向きになるまで以前は1カ月も2カ月もかかったものが、1回のカウンセリングですぐに落ち込みから回復します。最初は本人も気付きませんが、指摘すると「ほんとだ、落ち込みから復活する事が早くなっています。ここに来る前にも、カウンセリングに行こうか迷ったことが何回かあったけど、一晩寝ると大丈夫になっている事も結構あります」と・・・
これは、最初の頃に私を信頼して一生懸命自分と向き合い、物事の受け取り方を変えていった努力の成果でもあります。
また、先日は久しぶりの電話カウンセリングをした方が、「先生に言われたことを一生懸命思い出して、しばらく頑張ってみたけど、もう限界なので電話しました」とカウンセリングを受けましたが、以前電話カウンセリングを受けていた頃とは明らかに変わっていました。
その方は子供の問題と人間関係でカウンセリングを受けていましたが、自身の依存傾向の問題と向き合い、子供への向き合い方を変えるカウンセリングをしていました。、「また、元に戻った子供の性格」で相談という事でしたが、事実は『子供は変わろうとしている事』と『子供の立ち直りも早くなっている事』を指摘すると、「ほんとだ、前に進んでいると思っていいんですね」と安心されました。「気が付くと、先生から言われた言葉を子供に言っている自分が居ます」と、心理の勉強をしたのと同じ効果が出ていると喜んでいました。
中には、1回、2回でカウンセリング効果を期待する人も多いのですが(もちろん、内容によっては一度で解決する事もあります)、ただ、問題と思われるきっかけが、その原因ではない事が多いので、根本の問題に向き合い、受け取り方を変えていくと、次の問題が起きても、一度のカウンセリングや自分自身ですぐに解決できたりします。
カウンセリング効果が出る人と、なかなか効果の出づらい人の違いがあります。
それは、私との信頼関係が出来るか出来ないかもありますが、効果が出づらい人の特徴は、人に「お願いします。何とかしてください」と丸投げしてしまう人です。
カウンセリングの最初にクライアントによく言う言葉は「私はあなたの手を取ってひっぱったり、背中を押して歩かせることは出来ません。自分の足で立って歩こうとしてくれなければ、どうしてあげることも出来ません。私はただ、励ましたり支えたりするだけです」と言います。
辛いかもしれませんが、自分の人生は自分で歩くしかないのです。
もちろん、最初からその力が出ない時もあります。そういう時は、歩く気力が出るまで、心の回復をするお手伝いをします。
大切なのは「変わりたいと思う心」
変わろうという気持ちさえあれば、人は変われると私は思います。