心の不調で症状が出る前に予防する習慣を身につけましょう

飯塚和美

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テーマ:健康な日常を送るために

 今日は、心の不調の予防策についてお話しします。

 ある調査で運動習慣のある人と無い人とで、健康状態の差を調べた結果、運動習慣のない人は疲れやすいとか、寝つきが悪い、頭が重たいなどの身体症状を持っている割合が多いことが分かりました。それだけではなく、心の状態にも影響してしていたようで「何をするのも面倒」「陰口を言われているような気がする」「言いたいことが言えない」など、マイナスの感情を高い頻度でもっている事が分かったそうです。

 ただ、「運動すればいい」と言っても、普段からその習慣がない人が、急にマラソンをするというのも逆に無理が生じてストレスがたまってしまいます。心の不調の予防はストレスをためすぎない事なので、がんばり過ぎず、わずかな時間で行えるものが良いそうです。例えば週末にまとめて行うという事ではなく、毎日軽い運動、例えば早歩きとか、軽いストレッチとか、散歩とか、15分位行う事を習慣にすることが勧められています。

 大切なのはストレスをため過ぎないない習慣、リフレッシュできるように深呼吸をしたり、眺めのいい景色を見る余裕を持ったり、ストレスをためない生活を心がけて、自分なりのストレス発散法を身につけましょう。

 よく「私のストレス発散法は〇〇です」と言うので、「よくやるのですか?」と聞くと、「忙しくて1年以上やっていない」とか言う方がいますが、それはストレス発散になってはいないので、その場合には別の、今の生活の中で簡単に行えるストレス解消法を見つける方が良いと思います。

 例えば、リラックスできる音楽を聞いたり、面白いDVDを見たり、歌を歌ったり、お風呂で湯船にゆっくりとつかるなど、今の自分の生活の中で出来る事、実行できる事を考えましょう。その際には「時間の事を気にしない」と決めて、「これをしなくちゃあ、あれをしなくちゃあ」などと、次にやる事の段取りなどは考えず(忙しくても気にしない事)、リラックスすることを心がけましょう。

 心が病気になってしまったら、心療内科や精神科、専門機関での治療が必要になってしまいます。そうなってしまっては、年単位の時間を必要とされることもありますし、金銭的な負担もかなりなものになってしまいます。「心が不調だな」と思ったら、今の生活、考え方に無理が生じているサインだと思ってください。


 案外「こうしなければいけない」と思い込んでいる事も多いはず、「自分がやらなければ」と無理をしすぎず、ストレスをため込まないよう工夫をした生活習慣を身につけましょう。



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