フリマ・オークション購入の中古PCは本当にお得?失敗例と注意点

古賀竜一

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テーマ:ITサポートの事例と実例

ネットオークションで「わけあり」パソコンを落札、その結果・・


最近、サポート事例で立て続けに起きていることがあります。パソコン関連で、なるべく費用をかけまいとした結果、逆に余計な手間や出費が発生してしまうケースです。

先日の相談では、ネットオークションで「わけあり品」と表記されたノートパソコンを、他の入札者と競り合って最高額で落札した方がいました。

ところが届いてみると、電源が入らないどころか、マザーボードそのものが故障していたとのこと。「どうにかなりませんか?」という相談でした。

しかし、商品説明には「起動しない」と明記されていたそうです。つまり、リスク込みで購入していたことになります。

ご本人は「まさか本当に壊れているとは思いませんでした・・・」と驚かれていましたが、オークションでは熱くなって冷静な判断ができなくなることもあります。

特に「わけあり」「ジャンク」「現状渡し」と書かれている商品は、修理前提・部品取り前提で出品されているケースも少なくありません。

発売当時の状態に戻されただけの中古パソコン


また別の相談では、フリマサイトで購入したノートパソコンがネットにつながらないというケースがありました。

診断してみると、リカバリ済みで発売当時の状態に戻されただけの、ほとんど整備されていないパソコンだったようです。

古い状態のWindowsは、そのままでは更新不足により正常なネット利用やソフトウェア動作に問題が出る場合があります。各種アップデートや設定調整が必要な状態でした。

しかし購入された方は、そのような状態になっているとは思っていなかったようです。

出品者は「ネットもすぐ使える状態」と説明していたそうですが、フリマやオークションでは出品者側に専門知識があるとは限りません。実際には「電源が入る」「初期化済み」という程度の意味で使われていることもあります。

結果として、購入後に機能更新プログラムの適用、Windows Updateや各種ソフトウェア更新、BIOS更新作業などが必要になり、改善には別途費用がかかる状態でした。

「安く落札できて得をした」と思っていたものが、実際には追加コストや手間が発生し、結果的にそれほど安く済まなかったというわけです。

購入された方は、「出品者の評価は良かったんですよ」と話されていました。もちろん評価は参考になりますが、それだけで状態を完全に判断することは難しいものです。

最終的には、「専門家に見せたらすぐ使える状態ではないと言われた」と出品者へ相談し、返品や整備対応について交渉してもらうようアドバイスしました。

オークションやフリマの出品者すべてが、パソコンに詳しいわけではありません。単なる転売業者かもしれませんし、「現状販売」として最低限の確認しかしていない場合もあります。

安さの裏に潜む「リスク」を無視しない

上の二つの例は、「安くパソコンを入手できた」と思っていたものの、結果的に余計なコストや手間が発生してしまった実際の事例です。

IT関係では、コストを抑えようとした結果、かえって時間や費用が多くかかってしまうケースは少なくありません。

コストを抑えて上手く運用するには、それなりの知識や情報が必要です。特に中古パソコンや自作パソコンは、問題が起きた時に自分で対処できるかどうかで難易度が大きく変わります。

最初の1台や2台が問題なく動いたとしても、3台目でトラブルに遭遇することは珍しくありません。

例えば、

・OSなしの中古PCを購入してしまう
・リカバリディスクが付属していない
・ストレージやバッテリーが劣化していた
・古いWindowsのままで更新不能になっていた

など、初心者では判断が難しい問題もあります。

結果として、OS購入費用や修理費、買い替え費用が発生し、「中古で安く済ませたはずが、新品並みの出費になってしまった」ということも起こり得ます。

もちろん、中古パソコンや自作そのものが悪いわけではありません。知識があれば安く高性能な環境を作れることもありますし、スキルアップにもつながります。

ただし、「とにかく安く済ませたい」という理由だけで手を出す場合は、ある程度のリスクも想定しておく必要があります。

逆に、

・トラブル対応に不安がある
・調査や設定が苦手
・すぐ使える状態を求める

という場合は、整備済み中古PCや新品を選んだほうが結果的に安全で安く済むこともあります。

自分の限界を知ることも重要なリスク回避


別の相談では、「パソコンとタブレットが接続できない」という方がいました。

電気店やプロバイダにも相談したそうですが解決せず、1週間近く悩み続けた末に、専門家へ診断依頼をすることを決めたそうです。

実際に持ち込み修理で診断してみると、原因は数分で判明し、その場で解決しました。

ご本人は、「もっと早く専門家に相談すればよかった・・・」とため息をついていました。

意外とそういうものです。何日も悩み続けるより、早い段階で専門家に相談したほうが、結果的に時間や労力を節約できるケースは少なくありません。

もちろん、自分で調べながら挑戦すること自体は悪いことではありません。知識やスキルの向上にもつながります。

しかし、自己流で深みにハマってしまうと、時間だけでなくデータ消失や故障悪化など、さらに大きなダメージにつながる場合もあります。

「これは自分の手に負えないかもしれない」と感じた時は、無理を続ける前に専門家へ相談することも、大切なリスク回避のひとつです。

筆者実績
http://www.kumin.ne.jp/kiw/#ss

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専門家

古賀竜一(システムエンジニア)

九州インターワークス

ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

古賀竜一プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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