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納涼、パソコンの不思議な話

2014年8月13日 公開 / 2016年3月11日更新

テーマ:ITサポートの事例と実例

コラムカテゴリ:趣味

パソコンにも意思がある?

●サポートの仕事では毎日いろんな人に出会い、様々なことに遭遇しますが、コンピュータという論理的で正確な精密機械を扱っているにも関わらず、不思議なことに遭遇することがあります。

●それまで一切動く気配すらなかったというパソコン、何度も起動に失敗するというパソコンなどに向かい、診断をしようと電源を入れると普通に動き出すことがあります。

●サポート依頼者が、「どうやったんですか!?」と驚かれますが、冗談で「パソコンが、『この人にかかったらもう観念するしかない』と動き出すのかもしれませんね」というと、その方は「わたしがイライラして使うからボイコットしているのでしょうね」とか「ダダをこねているかも・・」とまるでパソコンに意思でもあるかのような会話になります。

●これは、実際には使用環境などによる問題で起きているわけで、オカルトが起きているわけではないのですが、そういうことも珍しくはありません。

●物事には何事も「原因と結果」がありますので原因をきちんと突き止めて解決していくわけですが、技術を売りにしている職業である以上、作業の正確さと正常動作へ回復することが求められます。ですから論理的な思考力が常に必要で毎日が頭の体操となります。



いままで経験のない不思議なことに遭遇

●このように、コンピュータサポートという仕事は理屈や道理で行う仕事内容なのですが、いままで一度だけ理屈では理解できない本当に不思議なことに遭遇したことがあります。

●数年前の話ですが、私のオーダーメイドパソコンを長年使っていただいていた高齢のお客様の息子さんからの依頼で、「随分以前にこちらでいただいた父のパソコンですが、古いからか、いくらやっても起動しません。データを取りだしてほしいのですがお願いできますか?」といってお持ち込みされました。

●快く引き受けお預かりしたのですが、息子さんが帰り際に
「実は父が先日高齢で亡くなりまして・・・父が生前、親戚との旅行などいろんな写真をこのパソコンに入れていたようですので、見たいという親戚にお配りしようと思いまして・・・」
と言われたので驚いて、
「お父様にはいつもお世話になっておりました。このたびは大変残念なことで・・・データ復旧はおまかせください」
とお悔やみをいうと
「いいえ、こちらこそ、いつも父がご面倒をおかけしていたようで・・」
とおっしゃっていただきました。

●事務所へ戻ったあと、相当古いからもうこのパソコン寿命だろうな・・と思いつつも試しに通電してみたところ何と起動する! Windowsが普通に立ち上がってきました。全く起動しないということだったのに問題なく動きます!

●診断も問題なしです。きっと電源か周辺機器が原因で起動しなかったのだろう・・ということで早速データを取り急ぎCD-Rに焼いて無事作業は完了したのですが、次の日です。何となく気になって電源を入れたところ、昨日まで普通に動いていたそのパソコンが起動しないのです。

●調べてみるとHDDもプラッタが回っていない。マザーも電源もDVDドライブも機能していない。、完全に機能不全です。しばらくあれこれとやってみたのですが再び起動することは二度とありませんでした。

●昨日まで動いていた物が全機能停止など、これまで経験がありません。

●数日後、息子さんにCD-Rのデータを渡しながら事の顛末をお伝えしたところ、「え?そうなんですか?・・・父がどうしても親戚に写真を見せたかったのでその時だけ動かしたのかもしれませんね。」と一言。

●やっぱり魂というは本当にあるのではないか? と思える体験でしたが、それにしても本当に不思議な出来事でした。

●その後そのパソコンは、息子さんが廃棄処分を依頼されたために引き取り、分解処分しましたが、さすがに今回は、分解する前に合掌してお父様とパソコンのご冥福をお祈りいたしました。

この記事を書いたプロ

古賀竜一

コンピューターサポートのプロ

古賀竜一(九州インターワークス)

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