Windows10・11で突然デスクトップが変わった? ユーザープロファイル破損の原因と予防対策

古賀竜一

古賀竜一

テーマ:機器と端末の管理と保守


デスクトップ画面が変わってデータがなくなっている!

●最近、Windows10やWindows11を起動したら、今までのデスクトップ画面ではなく、置いてあったデータも見当たらなくなっている・・という症状で問い合わせが増えています。

●中には「ユーザープロファイルが壊れています」という表示が出て先に進まない、進んでも起動に時間がかかる、そして起動したかと思うと違った画面でデータがない状態になっていることもあります。



●自分で初期化やリカバリをしたわけではなく、何もしていないのに突然そのような状況になってしまうというのが、このトラブルの怖いところです。

●原因は一つではありませんが、Windowsアップデート後や強制終了、ストレージの劣化などをきっかけに発生することがあります。最近では相談も増えているため、注意喚起として対策や対処法をお知らせしたいと思います。


原因はユーザープロファイルの破損

●ユーザープロファイルが破損した場合、OSは本来のユーザーではなく「一時プロファイル」という応急的なサインイン状態で起動することがあります。元の状態ではないため、起動してもデスクトップ画面が変わっていたり、保存していたデータが見当たらなくなってしまいます。

●しかし、データが消えてしまったわけではなく、元使っていたユーザーフォルダ内に残っているケースも多くあります。そのため、「データがなくなった!」「画面が変わっている!」という騒ぎになってしまうのです。

●この一時プロファイルは、その名の通り一時的なものです。作業したデータや変更した設定が正常に保存されないこともあり、そのまま継続して使うには問題があります。つまり、本来のユーザー情報が正常に認識されないため、通常の状態でサインインできなくなってしまうわけです。

●ユーザープロファイルの破損は様々な理由で起きます。Windows更新の失敗、HDDやSSDの劣化、強制終了、ファイルシステムの破損など原因は様々ですが、このトラブルが厄介なのは完全な修復が難しい場合があることです。

●ネット上にも様々な解決法が出ています。実際に改善する場合もありますが、症状によっては改善しないケースも少なくありません。ユーザープロファイルにはアクセス権やユーザー設定など重要な情報も含まれているため、破損すると正常なサインイン自体ができなくなってしまうこともあります。

●Windows標準の修復機能やシステム修復で改善することもありますが、破損が深刻な場合は、新しいユーザーへの移行や初期化、リカバリが必要になることもあります。



対策として別のユーザーを追加しておく

●そこで、このような突然起きるユーザープロファイル破損への対策として有効なのが、あらかじめ別のユーザーを作成しておく方法です。

●Windowsにはユーザーアカウントを追加できる設定があります。普段使っているユーザープロファイルが破損してサインインできなくなった場合でも、追加している別アカウントで正常に使える場合があります。そうすれば、OSやインストール済みアプリケーションを初期化したり再インストールすることなく、別アカウントですぐ作業を続行できる可能性があります。

●以前のプロファイルで使用していたデータは、ローカルドライブ内から移行できる場合があります。しかし、ユーザープロファイルが破損してからでは、別ユーザーの追加自体が失敗したり、作成できなくなることもあります。ですから、正常動作している段階で予防整備的に別ユーザーを作成しておくことが、強力なリスク回避になるのです。



別のユーザーアカウントの作成方法

●予備のユーザーアカウントを作成する際は、ローカルアカウントで作成しておくと、Microsoftアカウント側のトラブル切り分けがしやすくなります。

●確認方法は「設定」から「アカウント」を開きます。「ユーザーの情報」に「ローカルアカウント」と表示されていればOKです。メールアドレスが表示されている場合は、Microsoftアカウントでサインインしている状態です。その場合、一旦ローカルアカウントに切り替えます。

Windows11でMicrosoftアカウントからローカルアカウントへ切り替える手順は以下です。

まず、「設定」を開きます。

「スタート」

「設定」

「アカウント」

を開きます。

次に、

「ユーザーの情報」

をクリックします。

現在Microsoftアカウントでサインインしている場合は、メールアドレスが表示されています。

その画面内にある、

「代わりにローカル アカウントでサインインする」

をクリックします。

すると確認画面が表示されるため、

・現在のPIN
または
・Microsoftアカウントのパスワード

を入力します。

続いて、ローカルアカウント用の情報を設定します。

入力する内容は、

・ユーザー名
・パスワード
・パスワード確認
・秘密の質問

です。

設定後、

「サインアウトと完了」

を押すと一度サインアウトされます。

その後、新しく設定したローカルアカウントでサインインすれば切り替え完了です。

注意点として、ローカルアカウントへ変更すると、

・OneDrive同期
・Microsoft Storeの一部機能
・設定同期
・Microsoftアカウント連携機能

などが自動同期されなくなります。

また、BitLockerが有効な場合は、切り替え前に回復キーを必ず確認・保管しておくことをおすすめします。

確認方法は、

「設定」

「プライバシーとセキュリティ」

「デバイスの暗号化」

または

「BitLocker」

の項目です。

なお、普段のメインユーザーはMicrosoftアカウントのまま使用し、予備ユーザーだけローカルアカウントで作成する方法も実務的にはおすすめです。これなら同期機能を維持したまま、トラブル対策もできます。

ローカルアカウントに切り替えたら以下の手順で別ユーザーを追加します。

「設定」→「アカウント」→「他のユーザー」から予備ユーザーを追加。

※Microsoftアカウントは作成せずに「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」で設定してください。
※作成後、「アカウントの種類の変更」で「標準ユーザー」から「管理者」へ、変更を必ず行ってください。行わないと対策になりません。

●まず最初に、現在使用しているアカウントの状態を確認しておきましょう。



最後に

●ユーザープロファイルの破損は、Windows更新だけでなく、HDDやSSDの劣化、クローン作業時のトラブル、データ移行時の失敗などでも発生することがあります。意外と多いトラブルだからこそ、事前対策が重要です。

●万が一のトラブル対策として、パソコン購入後の早い段階で予備の管理者ユーザーを追加しておくと、復旧やデータ救出がしやすくなります。突然のトラブルに備え、今のうちに準備しておきましょう。

筆者の実績 :http://www.kumin.ne.jp/kiw/#ss

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古賀竜一(システムエンジニア)

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ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

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