今ではダウンロードできないムービーメーカーを再度利用する方法とその他の代替方法
家中にWi-Fi電波を届くようにできる中継機
●最近の巣籠り傾向で、テレワークやネット会議、ネット授業などが広く行われるようになり、Wi-Fi無線ルーターの需要が大幅に増しています。家電量販店や通販でもネットワーク機器の在庫が軒並みひっ迫していて、希望の機種がなかなか入手しにくくなっています。また、世界的にもネットトラフィックが増大していることもあり、回線帯域に余裕がなくなってネットの通信速度が遅くなるなどの影響が広く出ています。
●特に集合住宅などのように周辺のWi-Fi同志が混雑し電波干渉が重なったりすると、Wi-Fiが快適に使えなくなることもあります。ネット環境の「要」でもある無線LANルーターは高速であることはもちろん、電波干渉などに強い安定した通信が可能なものが必要です。
●ところが、無線ルーターの性能がどんなに良くても家庭用Wi-Fi電波が届く範囲は法的にも制限があります。大きな家屋や鉄筋コンクリートマンションなどでは遠い部屋に安定した電波が届かないという場合もあります。そこで、各メーカーから「Wi-Fi中継機」というものが出ていて、親機から遠く離れた場所にもWi-Fi電波が安定して届くようにすることができます。
【Wi-Fi中継機メーカー一覧】
〇BUFFALO Wi-Fi中継機 : AirStation
https://www.buffalo.jp/product/child_category/extender.html
〇NEC Aterm シリーズWi-Fi中継機能 対応機種情報
https://www.aterm.jp/product/atermstation/topics/warpstar/relay.html
〇I・O DATA Wi-Fi(無線LAN)中継機
https://www.iodata.jp/product/network/ck/
〇ELECOM 無線LAN中継器
https://www2.elecom.co.jp/network/wireless-lan/relay/index.html?category=client-personal
〇TP-Link 無線LAN中継器
https://www.tp-link.com/jp/home-networking/range-extender/
●ということで中継器でWi-Fiの問題はすべて解消!といいたいところですが、実はせっかく中継機を導入しても選択と設置方法が適切でなければ、思ったほどWi-Fiの状態を改善できない場合があるのです。
そこで、今回はWi-Fi中継機の選び方と効果的な正しい設置方法をご紹介。
最適なWi-Fi中継機の選び方とは
●中継機の選び方で最も重要な点は親機とのマッチングです。現在すでにWi-Fi無線ルーターがあって中継機を追加したい場合に気を付けたい点です。どういうことかというと中継機は親機とのマッチングがうまくいかないと安定動作が見込めないことがあるのです。
●この問題を解消するには中継機、または親機の仕様を調べて中継機が現在の親機に対応しているかどうかを確認する必要があります。できれば対応機種として明記されている同一メーカーのものを購入するのが一番確実です。
●他メーカーのものでも対応の記載があるものや汎用可能な表記があれば条件付きで動作するでしょう。しかし、親機と違うメーカーの中継機を使用する場合はよくよく下調査をしてから購入する必要があります。
●Wi-Fiルーターを新しく設置したり交換を想定している場合なら、中継機と親機がセットになっているものがありますので、それであれば対応は完璧です。
●中継機には主に中継機能だけの「中継専用」モデルとWi-Fiルータに中継機機能がついているものがあります。どちらも親機とのマッチング調査は確実に行いましょう。それが中継機選びで失敗しない第一歩です。
親機、中継機のファームウェアを必ず更新する
●ネットワーク機器に限らずIT機器類は、店頭販売されている最新型のものを購入したとしてもすでに販売から数ヶ月、数年たっていることがあります。購入時にすでにメーカーからその機器のファームウェア(内部制御プログラム)が更新され公開されている場合があります。
●特にネットワーク機器はセキュリティー面や安定性の面から言ってもファームウェアは重要な部分ですから、常に必ず最新バージョンに更新しておく必要があります。
●ですから、中継機やWi-Fiルーターを購入し箱から出して最初に行うことは、設定の前に最新のファームウェアの確認と更新が最優先です。
●既存の親機ルーターのファームウェアが古くてマッチングが上手くいかない場合もあります。ファームウェアを最新にすることで劇的に動作が改善することがあります。中継機だけではなく既存の親機のほうも取扱説明書をよく読んで必ずファームウェアを更新しましょう。
効果的で最適な「置き場所」に設置する
●中継機を設置したけれども効果が薄かったり状況が改善しないという場合があります。その多くは、中継機の設置方法を間違えているか適していないことが原因です。
●中継機はあくまでも親機の電波を受けて増幅し中継するためのもの。ですから、そもそも親機の電波を安定して受けることが出来なければその役割を果たすことはできません。よくあるのは、離れた部屋のWi-Fiが届きにくいので中継機をその部屋に置けばいいかも・・・という間違いです。
●親機からのWi-Fiが届きにくい部屋に中継機を置いても、中継機はその届きにくい電波を拾わなければなりません。そんな状態では中継機もその威力は発揮できません。
●例えば野球でボールを中継する際に届かないボールを投げられても中継することができないのと同じです。手前で落ちたボールを拾いに行くとその分もたつくことになるし、中継場所がさらに遠くなってそこから投げてもホームベースには届かなくなってしまいます。
●中継機は親機の電波が安定して受信できる範囲内の最遠部で、かつ中継したい範囲をカバーできる場所に設置するのが最適な設置方法なのです。※下図を参照
※上図のような場合、中継機は水色の範囲内、かつ、使いたい部屋をカバーする場所に設置する。
水色の範囲を外れた場所に設置しても根本的な改善にはならない。
●具体的な方法としては、親機のWi-Fi電波の届き具合をスマホで回線速度を測りながら部屋を移動し、快適な回線状況を維持できる場所を絞り込んでいくと良いでしょう。
●回線速度を計測する方法は前々回のコラムを参照ください。
「USENのネット回線速度テストが便利になってリニューアル、Wi-Fiの快適度をチェック!」
https://mbp-japan.com/saga/pc-pro/column/5054751/
●以上、Wi-Fi中継機の選択方法と設置方法をご紹介しましたが、もともとのネット回線が安定していなければその努力も無駄になってしまいます。インターネット回線が安定していない、遅いという場合は一度プロバイダや専門家に見てもらう必要があるかもしれません。しかし、電話営業でかかってくる強引な回線乗り換え業者には警戒を怠らないようにしましょう。
あんしんパソコン相談室
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