Microsoftになりすましたフィッシングメールに注意 リンク先をクリックしてはいけません
メールソフト利用時の送受信トラブル

最近サポート依頼として、「突然メールの送受信ができない」という内容の相談が相次いでいます。
そのほとんどはメールのアカウント設定が原因です。特にOCNやPlalaなどのプロバイダメールをいわゆるメーラー(メールソフト)でメールを運用していた場合のトラブルが多いようです。
今回は、メール設定に絡むトラブル原因と修復方法をご紹介。
追記:KDDIのメールシステム不正アクセスによる影響
Impress Watch
「KDDIのメール不正アクセス、パスワード漏洩は761万件」
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2122775.html
※2026年7月公表のKDDIのメール情報漏洩問題に絡む、パスワードの無効化が原因で送受信できなくなったというトラブルが発生しているようです。
以下のメール利用の場合、本コラム内容がメール設定変更時の参考になるかもしれません。
・BIGLOBEメール
・@niftyメール
・「J:COM NET」およびケーブルテレビ事業者向けメールサービス
メールの設定が古いまま運用している
最近多くなっているメールトラブルは、具体的に言うとメールのアカウント設定が古いということが原因になっています。それはどういうことかというと、プロバイダに契約した際の何年も前、時には十何年も前のメール設定内容のままで運用していたことです。
メールアカウント設定は、プロバイダ側の設定が時折変更されることがあります。近年で大きな変更があったのはSSL化したことによるものです。メールの送受信を暗号化することでセキュリティーを高める措置が取られるようになりました。
設定値などが変更される場合は前もってその旨メールでプロバイダからお知らせが配信されます。ところが、プロバイダメールをよく見ていなかったり自分には関係ないと日ごろから無視して通知を見逃してしまうと気が付く機会を失ってしまいます。
メールのアカウント設定が更新されても、しばらくは古い設定のままでも送受信が可能で、すぐには無効になることはありません。しかし通知から時が過ぎそのまま放置していると更新の期限が過ぎて、いきなり送受信できなくなります。
その「いきなり」があちらこちらで今になって訪れているようです。
そうなると、突然メールが送受信できなくなるのでトラブルや不具合と勘違いしてしまいます。そして何度修復を試みても解決しません。設定値が古いのですから当然です。また、当時の契約書などを引っ張り出してきて記載されている設定値を入力しても、それ自体が古いので改善するはずがなく何の意味もありません。
メールアカウント設定はプロバイダが公開している最新の設定値に更新しておく必要があるのです。
メール設定の方法や設定値は、各プロバイダの専用ページで公開されています。その内容をよく読んでメールアカウントの更新作業を行います。
●「主なプロバイダメール設定」
OCNメール設定
https://support.ntt.com/ocn/support/pid29000010lu
ぷららメール設定
https://www.plala.or.jp/support/manual/mail/win/
@nifty メール設定
https://support.nifty.com/support/manual/mail/setvalue.htm
BIGLOBE メール設定
https://support.biglobe.ne.jp/settei/mailinfo/
So-net メール設定
https://support.so-net.ne.jp/supportsitedetailpage?id=000009240&SmRcid=srch-text_2021010186
BBIQ メールアドレスの設定方法
https://support.bbiq.jp/internet/service/mail/app/setting/
hi-hoメール設定
https://hi-ho.jp/support/faq/mail/settei/
J:COM メール設定
J:COM 「メールを送受信するための初期設定」
ZAQ(J:COM) 地域設定 ※ケーブルインターネット
https://cs.zaq.ne.jp/page/areaSelect
Windows Live メール、Office 2019までのOutlookはすでにサポート終了、Gmailでも制限
もう一つ、トラブルの元になっているものとして「Windows Live メール」があります。Windows 7からアップグレードされたWindows 10環境などでそのまま利用しているケースが散見されますが、すでにサポートは完全に終了しています。バグやセキュリティ上の脆弱性が多く、Windows 10/11では動作が極めて不安定です。そこにプロバイダーの設定値変更が重なり、メールが完全にカオス状態になっているパソコンに何度も遭遇しています。
同じような問題として、Microsoft OfficeのOutlookにもサポート終了の問題があります。メールをOutlookで利用している場合、Office 2016および2019のOutlookはすでに2025年10月にサポートが終了しています。また、Office 2021のOutlookも2026年10月にサポート終了を迎えます。 サポートが切れたメーラーは、セキュリティリスクが跳ね上がるため「使ってはいけない」状態と言えます。
古いメーラーをお使いの場合は、プロバイダーの設定値を変えるだけでなく、代替のメールクライアントへ移行する必要があります。お勧めの代替メールクライアントは Thunderbird です。
以下よりダウンロード、インストールできます。オープンソースソフトウェアで無料ですから安全で安心して利用可能です。(寄付のお願いが表示されますが必須ではありません。無償利用可能です。)
Thunderbirdメール
https://www.thunderbird.net/ja/
PC版GmailでPOPメール受信が終了
また、2026年1月より、PC版(ブラウザ上のWeb版)のGmail上で他社が発行したアドレスに届くメールが受信できなくなるということです。
例えば、OCNや各プロバイダのアドレスをGmailでPOP受信していた場合などが該当します。前述のメールソフトへの移行を検討する必要があります。
メール設定にはPOPとIMAPがある
メール設定にはPOPとIMAPがあります。
その違いを簡単に説明するとPOPはメールをダウンロードして受信するのに対し、IMAPはサーバーへアクセスして閲覧するという違いがあります。
それぞれの大きな特徴として、POPは設定した各端末で個別に管理するのに対して、IMAPでは端末が変わってもメール内容が全く同じものになるという特徴があります。
POPでは、各端末でそれぞれ個別にメール内容を管理編集できますがIMAPでは設定している端末のどれかで編集すると全部の端末に同じものが反映して見えます。仮に誤消去などが起きると他の端末からも消去されたメール内容は見えなくなってしまうのです。
ただ、メールを多くの端末で利用したり一括管理したい場合は一度の操作で内容の管理ができますのでその点ではIMAPは便利です。POPは各端末ごとに管理する必要がありますからそれだけ手間がかかります。しかし、データ的には個別管理となりますから誤消去などの際でもサーバーには一定期間残っているし、受信した他端末から復旧可能です。
以上のような特徴から、過去には「会社のPC1台で確実にメールデータを保管・管理したい事業所にはPOPが適している」とされてきました。
しかし、現在のようにオフィスだけでなく自宅やスマートフォンなど、複数の端末から同じメールを確認する必要がある現代のビジネス環境(個人・法人問わず)においては、一括管理ができるIMAPが選ばれるケースが主流になっています。
それぞれの利用スタイルに合わせて適切な方を選択しましょう。
以下の動画ではPOPとIMAPの違いがわかりやすく説明されています。※動画右下のメニューで日本語字幕を有効にしてください。
POP3 vs IMAP - What's the difference?
大きなファイルのやり取りにはWebメール利用を推奨
メールのトラブルで次に多いのは、送信に失敗する場合です。その中でも原因として多いのは、大容量のデータをPOPメールで送信しようとする場合です。
メールサーバーはその仕組み上、容量も送受信の速度も非常に小さく弱いものです。十数年前では、デジカメのデータ容量もそんなに大きくはありませんでした。ですから写真などをまとめて送っても特に問題はありませんでした。
しかし、今ではデジカメ写真1枚でも高性能カメラなら優に平均10~20MB程度にもなります。それをまとめて10枚も20枚もメールサーバーに送り込めば、メール回線やサーバーはすぐにパンクしてしまいます。
Webメールなら、利用可能な容量や通信速度も大きく面倒なアカウント設定も不要で大容量のデータのやり取りが可能です。プロバイダメールの多くでは、メールアカウントをWebメールでも利用可能です。メーラーが利用中にトラブルなどでおかしくなったり送受信できなくなった場合、各プロバイダのWebメールにログインすればとりあえず利用ができる場合もあります。
緊急時にはWebメール利用も想定しておくと便利でしょう。
●「主なプロバイダのWebメール」
OCNメール
https://mail.ocn.jp/
@niftyメール
https://mail.nifty.com/info/index.htm
ぷららメール
https://web1.plala.or.jp/cgi-bin/mail/plus/webmail_login.cgi
BIGLOBE メール
https://auth.sso.biglobe.ne.jp/mail/
BBIQ Webメール
https://webmail.bbiq.jp/
ZAQ(J:COM) Webメール ※ケーブルインターネット
https://wm-f.zaq.ne.jp/webmail/index-rui.jsp?v=0.17-2


