今ではダウンロードできないムービーメーカーを再び利用する方法と代替ソフト

古賀竜一

古賀竜一

テーマ:知って得するITノウハウ

Microsoft公式サイトでムービーメーカーの配布は終了

動画編集ソフト「Windows ムービーメーカー」や「Windows Live Mail」「フォト ギャラリー」などを含む Windows Essentials 2012 は、2017年1月10日にサポートが終了しました。

同時にMicrosoft公式サイトでの配布も終了し、現在は公式からダウンロードすることはできません。

「Windows Essentials 2012」のサポート終了
ダウンロード提供も同日限りで終了

https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1038239.html

そのため、パソコンの買い替えや初期化などでムービーメーカーが消えてしまい、「もう一度使いたい」と考える人は少なくありません。

しかし、現在はMicrosoftから正規に入手する方法は提供されていません。

非公式サイトからのダウンロードは注意

そこで、どこか他で入手ができないかとネット検索をかけてみると、「ムービーメーカーがダウンロードできる」と案内するサイトが数多く見つかります。

しかし、その多くはMicrosoftとは無関係の第三者サイトです。

ファイルが改変されていたり、不要なソフトウェアが同梱されていたり、マルウェアに感染する危険性もあるため、安易にダウンロードすることはおすすめできません。

「安全」と書かれていても安心とは限らない


安全にダウンロードできると謳っているサイトでも、Webページの挙動が怪しく、ログイン中のSNSの情報を盗み取ろうとしたり、SSLなどの安全性に疑問があるなど、見かけ上は問題ないように思えてもあらゆる罠が仕掛けられていたりします。

そういう情報を安易にSNSやブログで紹介すると、結果として危険なサイトへ利用者を誘導してしまう可能性があります。

紹介した本人に悪意がなくても、セキュリティリスクを広げてしまうことがあるため、ダウンロード先の信頼性を十分確認したうえで情報を発信することが重要です。

偽物の「Movie Maker」にも注意

さらに注意したいのが、「Movie Maker」という名称を利用した別のソフトウェアです。

正式な名称は Windows Movie Maker(Windows Essentialsに含まれるソフト)ですが、現在では

「Movie Maker 20xx」、「Movie Maker ○○」など、紛らわしい名称のソフトが公開されていることがあります。

これらはMicrosoftの旧ムービーメーカーとは別製品であり、機能や提供元も異なります。名称だけで同じソフトと思い込まないよう注意しましょう。

ライセンス上の問題

既に公式には提供が終了しているものですから、その他で入手できないのは至極当たり前のことです。

誰かがどこかのページに親切心で公開、提供しているなんてことはありません。

Windows Essentials 2012はMicrosoftによる配布が終了しているため、第三者がインストールファイルを無断で公開・再配布することは、ライセンス契約に抵触する可能性があります。

Microsoftのソフトウェアライセンスでは、原則として、Microsoftが明示的に許可した場合を除き、ソフトウェアの公開や複製、頒布、販売などが制限されています。

そのため、現在インターネット上で公開されている配布サイトの中には、ライセンス上の問題を抱えている可能性があるものも存在します。

利用する際は、セキュリティ面だけでなく、ライセンス面についても十分注意することが大切です。

公式サイトをアーカイブしたサイトから日本語版が入手できる

ネットの情報では、インターネットアーカイブ社に保存してある2017年1月20日時点での最終版Windows Essentials 2012の日本語版インストーラがダウンロードできるようです。

インターネットアーカイブの検索ページへアクセスします。検索欄に以下の文字を入力し検索します。「ttp://wl.dlservice.microsoft.com/download/F/A/D/FAD48A38-8F81-4DA1-8302-EFAB6FEC4A92/ja/wlsetup-all.exe」(冒頭にhを付けてください。)
表示されたカレンダーの上部にある2017年表示部をクリックして、1月20日をクリック。時刻表示をクリックするとWindows Essentials 2012の日本語版インストーラがダウンロード開始されますのでパソコンのダウンロード保存先を開きます。

このファイルを調べてみると、当時の正規の物がアーカイブされたものですから内容は同じで、危険性はありません。しかし、上記で述べたライセンス事項によるとかなりのグレーゾーンになる可能性がありますから、いつまでダウンロードができるかもわからず、また、正規のダウンロード先ではないので利用は完全に自己責任となるでしょう。

そのような裏ワザ的導入のような冒険はしたくないけれど、どうしても動画編集で使いたい、今までのデータを活かしたいという場合、もうあきらめるしかないのでしょうか?

そこで、今回はすべての環境というわけでなく限定的だけれども正規に使える方法をお話ししたいと思います。


※簡単便利なムービーメーカー、今はもうダウンロードできない。

メーカー製PCでプリインストールの場合こうすれば使える

メーカー製PCは、購入時にWindows Essentials 2012がプリインストール(インストール済み)になった機種があります。そういう機種では、一旦消えたムービーメーカーも、購入時付属のディスクまたはアプリケーションディスクを作成することで、そこから復旧できたり、アプリケーションの再インストールツールを起動して再導入することが可能です。

ところが、Windows10をクリーンインストールまたはアップグレードしてディスク作成ができない場合や、付属のディスクが無くなっていたり、今の環境保全を優先したいのでリカバリや初期化は勘弁してほしいという場合があります。

そのようなときは以下の方法で導入が可能になります。

メーカーによって、Cドライブ直下やアプリケーションディスク内にプリインストールソフトの再インストール用バックアップフォルダがあり、その中に「Wlive」などのフォルダ名でWindows Essentials 2012のインストーラ本体が格納されていることがあります。そのフォルダをUSBなどへ一旦バックアップしておくことで、再インストールやクリーンインストールしてもそのバックアップからインストールが可能になります。

たとえばNECのPCの場合はCドライブ直下に「APSETUP」というフォルダがあり、その中の「Wlive」というフォルダに格納されています。その中のセットアップファイル(インストーラ)を実行することでインストールが可能になります。メーカーによってフォルダ名は違いますが、Cドライブ直下に該当するアプリケーションフォルダがないか、確かめてみましょう。

Windows Essentials 2012はサポートが終了していることと、完全な動作を保証されませんので自己責任の上導入、使用することになります。

インストール時の注意点として、途中でインストールできるソフトウェア一覧が表示されますが、Windows Live Mailやその他の項目は不要ですのでチェックを外します。インストールはムービーメーカ、またはフォトギャラリーに留めておきます。

ムービーメーカーの2012版では手振れ補正機能が使用できるようです。

この手振れ補正機能は、一定の効果はあるようですが、補正に伴う歪み除去のため動画画面の4辺周囲がかなり切れてリサイズされます。編集の際はオリジナル画像は上書きしないようにしましょう。

以上、メーカー製PCでの利用法は、元々提供された実機への導入ですからライセンス的には問題ありません。しかし、プリインストールされていないPCやOEM版からインストールされたOSの場合、ほかのPCのバックアップファイルからインストールすることは物理的には可能ですが、ライセンス的には問題が残ります。

ムービーメーカーがあれば、ユーチューバーを目指す強力なアイテムになったり、パワーポイントと組み合わせて以下のような会社紹介のプロモーション動画なども作成できます。
 


※ムービーメーカーは、日本語ファイル名、フォルダ名で使用するとトラブル可能性があります。英数文字で編集、作成、、管理するようにしましょう。

ムービーメーカー代替のフリーソフトはOpenShotが最適

サポート終了のソフトウェアを利用することに抵抗がある場合は、ムービーメーカーからの移行に最適なソフトウェアがあります。

それはオープンソースソフトウェアの「OpenShot」です。

ライセンスはGNU GPLで、日本語に対応していて無料で安心できるソフトです。ムービーメーカーから代替するには一番最適です。Linuxユーザーにはお馴染みの定番ソフトですが、Windowsにも対応したようです。

ダウンロードは以下からできます。

OpenShot動画エディター
https://www.openshot.org/ja/


 ※OpenShotの編集イメージ

特に、トラックが複数使用できるのが秀逸。ムービーメーカーではできなかったサウンドデータのマルチトラック化ができます。直感的に使えるので、初心者でも扱いやすいのではないでしょうか。

DVDへの書き出しはDVD Stylerでできる

ムービーメーカーで編集した動画をDVD形式のディスクとして作成するには、DVDメーカーから代替可能なフリーソフトを使用する方法があります。

その中でも代替ソフトウェアとして必要十分と思われるオープンソースソフトウェアが「DVD Styler」です。

通常のTV用DVDプレーヤで再生が可能になります。

DVDメーカーはバグなどが多く、使い勝手は今一つでしたのでこの際乗り換えても良いと思います。

DVD Stylerダウンロードページ ※ダウンロードは通常のWindows10であれば64ビットを選択してください。



DVDメーカー同様、編集からDVDへの書き出しまでスムーズに行えます。ライセンスはGPL(GNU GENERAL PUBLIC LICENSE)ですから無償かつ安全で、安心して使えます。

●これで、高価で煩雑なソフトウェアを使わずに気軽にDVD作成が可能になります。

筆者の実績 :http://www.kumin.ne.jp/kiw/#ss

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古賀竜一
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古賀竜一(システムエンジニア)

九州インターワークス

ITのユーザーサポートの現場で実際に問題を解決しながら、ITの最新の状況とその問題点を追及している専門家です。多様で複雑になってきたITのことをユーザーにわかりやすく丁寧にお伝えします。

古賀竜一プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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