タクティールケア ☆成年後見vol.4⑨☆
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
遠方のご家族から、大阪にいるお父様の成年後見人申立手続を依頼いただきました。
インターネットで探し当てていただいて始まったご縁ですが、
後見人に選任されて、大阪の親戚の様なつもりで、お仕事させていただいています。
認知症になって、一人暮らしが難しくなった時、ご本人の住み慣れた自宅の近くで、
介護施設を探す場合が多いです。
介護サービス事業者のネットワークの範囲も理由の一つかと思いますが、
親族の方も、自分の家近くで選ぶと、他の親族が訪ねにくいとか、
食事の味付けだとか、言葉だとかの壁を考え、
親族自身が、何かあれば往復すれば良いと考えることも想像できます。
遠方で、なかなか訪ねることのできない親族は、成年後見人には就任いただけませんが、
そういう親族のいらっしゃる方の場合には、後見人としてする仕事に加えて、
施設でのご本人の様子や、訪問時のご本人とのやりとり、
また、補聴器をつけた方が良いと思ったときには、私の経験も合せてお薦めするなど、
コミュニケーションを取りながら、大切な判断には、親族の了承を求めるように心がけて進めていきます。
もちろん、成年後見人の責任のもと判断していく訳ですが、
成年後見人は、ご本人の良き代弁者でなければなりません。
その判断の材料を、ご本人に代わって話していただける親族は、
後見人にとっても百人力の存在なのです。
実家の困りごとについて、相談相手が増えたとお考え下さい。
私たちは、笑顔の和を広げます。
司法書士佐井惠子
http://sai-shihou.jp
☎06-6365-1755