夏布団にパジャマにシーツ ☆成年後見vol.5⑲☆
こんにちは、司法書士佐井惠子です。
成年後見のお仕事は、お引き受けしたものか、躊躇するようなケースがあります。
少々無理をしても、全てお受けするという姿勢を通してきましたが、
今回ばかりはどうも・・・と、迷っていました。
たまたま、ある会社の心を耕す取り組みについて、お話しを聞く機会があり、
やっぱりお受けすることにしました。
その会社では、企業理念が浸透するには、一人ひとりに理念が腑に落ちないと始まらないと、
毎月、一つの雑誌を読んで感想を述べ合い、
その感想について、良いと思ったことを話し合うということをしています。
それを、その日集まったメンバーで、実際にやってみました。
その題材の一つに、ある一人の知的障害を持った中学生の詩がありました。
私は一本のローソクです
もえつきてしまうまでに
なにか一ついいことがしたい
人の心に
よろこびの灯をともしてから死にたい
(到知「心願に生きる」より抜粋)
人のために何か役立ちたいという気持ちを持って頑張っている中学生の、
魂の美しさに感動しました。
その話を聞きながら、私は、ふと、違ったことを思い出していました。
子どもが5歳の頃でしたか、「妹が一緒なら、私、お留守番ができるのに。」と、話すのです。
妹は一つになるかならないかの赤ちゃんです。
先の詩を書いた中学生も、今、この瞬間において、お父さんやお母さんにとっては、
彼の存在自体がよろこびの灯となっているに違いないと思います。
彼は、それに気づいているかしら。
親族がいても、協力は得られない、あるいは対立している。
資産がない、従って、報酬を受ける見込みがない。
本人の自宅と事務所の距離が、随分と離れている等々。
それでも、「私たちは、安心と信頼の醸成を通して、ひとりひとりを尊重する豊かな社会に貢献したい」
と思って、この仕事をしているのですから。
ご本人が、そのままで尊重される、そんな環境を整えられたらと思います。
「断ることも覚えないとあかんよ。」と、忠告してくれる友に感謝しつつ、
今回は引き受けることに決めました。
事務所のメンバーも、きっと協力してくれることと思います。
笑顔の輪が広がりますように。
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司法書士佐井惠子
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