築古のマンションを200万円で全面リフォーム
自宅のリフォームを考えるにあたり、費用の目安というのは重要な事柄のひとつです。
費用の大小によってリフォームの全容が大きく変わってくるからです。
では自宅マンションをリフォームするに当たり、予算の確保の前にリフォーム内容と費用の関係を知っておく必要があります。
住宅リフォーム推進協議会の調査結果によると、マンションリフォームにかかる費用の平均は673.1万円となっています。
もちろん、リフォームにかかる費用は、部屋の数や広さ、リフォームの箇所、グレードの高さなどによって大きく変わります。
出典:住宅リフォーム推進協議会の調査
上の図を見ると、100万円以下が13.5%、1000万円超が18.9%、となっています。
この図はトイレやキッチンの部分リフォームから、いったんすべてを解体し、スケルトン状態から全面的にリフォームする大規模リフォームまでそれぞれの費用を表したものです。要はリフォームといってもかかる費用はピンキリなので、673万円という平均費用はあくまでも参考程度と考えた方がいいですね。
特に、マンションの築年数によってリフォームの費用が変動する幅は大きくなります。
10年以内なら100万円以下の小規模なリフォームが多く、20~30年を超える物件なら300万円以上の中~大規模なリフォームが多くなります。
築年が古ければ古いほど、経年劣化といって、見た目的にも機能的にも問題が発生するもので、必然的にリフォームすべき箇所が増え、大規模なリフォームとなり費用が多くかかるのです。
また築年数が古ければ、機能的な部分以外にも、ライフスタイルの違いという問題も発生します。
建設当時の間取りに対するライフスタイルの違いという事もあるでしょう。
また年齢的なライフスタイルの違いという事も一つの要素です。子供がいなくなり、これからの夫婦二人だけの暮らしに対する住まいはどんなものにするべきかをプランニングしていく必要があるでしょう。
こういった要素の中でリフォームプランを考えていくことはその内容に費用が大きく関係してきます。
最近、顕著に目にするのが定額制リフォームというもです。
通常ならば工事したい箇所ごとに必要な金額を見積もっていくので、正確な費用を事前に把握することができません。
ですが、定額制では「マンションの面積×単価」で費用計算ができます。
その為資金計画も立てやすくなります。
ですが工事内容は、住宅会社の用意した仕様から選択するので自分がやりたいことができない場合があります。
また、個々のマンションに応じた料金設定でない為、安く工事が完成したとしても定額を支払うことになります。
このようなデメリットはありますが、追加費用が発生しにくいので見積もり以上の金額を支払うことも無く安心できるというメリットがあります。
例えば最近のチラシの動向でいえば、間取り変更なしのマンションフルリフォーム 『㎡単価=10万円』というのをよく目にします。
60㎡の専有面積であれば税別600万円という事にまります。
これには水廻り設備すべての入替、給湯器の取替えと内装工事、、畳、襖などの貼り替え、あとは建具枠の塗り替えなどが標準で含まれています。
60㎡ 3LDKのマンションで水廻り設備を含めた入替え、貼り替え、塗り替えのリフォームが600万円というのはやはりコスト高を感じます。
ざっくりと水廻り4点+給湯器入替で約160万円、内装工事、畳、襖の貼り替えで約40万プラス、枠類などの木部の塗装、美装で10万円、諸経費を含めても250万円くらいで収まります。オプションとして各入口建具やクローゼットの新調を加えても300万円を少し超える程度ではないでしょうか。
これはもちろん機種のグレードやサイズによっても異なりますが、いずれにしても600万円とはかなりの差があります。
こう考えると定額制で業者指定の設備機器や仕様をを押し付けられたうえに、高額な金額を支払うよりかは、自分が納得した、自分のライフスタイルに合った、そして自分が気に入った商品を選択しプランニングしてもらった方が、メリットが大きいと言えるでしょう。
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