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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

修理しても直らない雨漏れは結露の可能性

2019年7月22日

テーマ:【メンテナンス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

この時期に多い結露

雨漏れと結露は似ていますが、明らかな違いもあります。どちらも雨が続くと発生し易いのですが、タイミングが異なります。
雨漏れは、雨が降り出して、一定時間を置いて漏れ始めます。結露は周期性がありません。時には雨が降らなくても濡れて来ます。
雨漏れは、耐風などの普段雨漏れがしないような場所から雨が漏れて来たりしますが、耐風でも何ともないのに、シトシト雨が続くと漏れだしたりするのが結露です。

また、漏水痕にも特徴があります。雨漏れは水に近く、滲みとして残りますが、色は薄く濡れた場所と濡れていない場所の境目だけが色として残る程度です。結露は濡れた場所全体にコーヒー色の滲みが付きます。漏れ出る液体もコーヒー色をしています。
これは、木の灰汁が結露によって木材の表面に現れ、それを繰り返すうちに徐々に濃度が高まった結果です。外部から水が侵入して木の表面を伝うだけでは、コーヒー色にはなりません。

雨漏れの対処法は侵入してくる隙間を埋める事が肝要ですが、結露の場合は逆に風通しを良くする事が求められます。同じ水漏れでも対処法が真逆なのです。判断のつかない場合は、専門家に見てもらう事をお勧めします。

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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