古代地図と軟弱地盤
ビクともしない耐震構造は無い
上記映像の冒頭に出て来る耐震構造(非免震)を見ても分かる様に、震度7の地震が来れば震度7の力で揺れてしまうのが耐震構造です。【列車が衝突してもビクともしない】は有り得ますが、建物が建っている地面が動くのですから【地震が来てもビクともしない】は無いのです。
耐震構造は揺れに逆らって踏ん張る事を基本的な考えに成り立つ構造ですので、耐震構造が機能すれば、建物自体の倒壊は免れますが、構造体にダメージが残ったり、家具が転倒してしまいます。
それに比べ、免震構造は基礎・土台の上に上部構造体を乗せただけの構造ですので、破壊的な揺れが発生した場合、上部構造体が基礎・土台の上を滑り、地震の力を上部構造体に伝えなくしています。その結果震度7クラスの地震でも震度4程度に軽減する事ができるのです。
耐震補強した建物の実証実験
下の動画は耐震補強して倒壊を免れた家と、耐震補強せずに倒壊してしまった家の実大実験映像です。
耐震補強は、建物を倒壊の危険から守るため、昭和56年以前の古い住宅では必ずしておかねばなりません。
ただし、人の命を守る事に主眼が置かれている為、耐震補強しても建物にひび割れ等のダメージが残り、修繕費用は発生します。
原理が簡単で免震構造の中では安価な滑り免震
地震が発生すると建物が基礎の上を滑って、地震の力が建物に加わらないのです。実験では震度7の揺れを震度4程度に軽減しています。その結果大地震後の修繕費用も皆無か軽微な修繕で済みます。
地震対策は先にお金を掛ける方が得
既存住宅の耐震補強工事は安くても100万円以上掛かります。また、大地震であれば建物に外壁のひび割れや屋根瓦の脱落等、修繕工事に100万円以上掛かります。特に大地震の直後は需要と供給のバランスが崩れ、建築費が高騰します。生命は守れたとしても数百万円の負債を抱える結果となります。
滑り免震であれば、費用は200~300万円程度で、太陽光発電と同じくらいの費用で、地震のダメージから家そのものを守る事が出来ます。
地震は活動期に入っている
震度6を超える地震は日本中のどこにでも、いつ発生しても全く不思議ではありません。南海地震が懸念される現在、新築工事は地震対策無しに考える事は出来ません。お金にゆとりがあれば、免震構造を検討され後々の不安を解消する事をお勧めします。