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コラム
震度7でも安心とかM9でも大丈夫と言うチラシはご用心
2018年6月25日
チラシの豪華さや紙の質の良さだけで中身を判断してはいけない
新聞の折り込み広告をよく賑わせる言葉で「震度7に耐える家」とか「マグニチュード9でも大丈夫」とかの見出しをよく目にします。
しかしそれらの言葉の殆どに根拠はありません。
震度7は地震の被害の最大を示しています。震度8も震度9もありません。地球に隕石が落下して人類が絶滅するような大地震が起きても、それは震度7なのです。震度7に耐える家と云うのは地球が粉々になってもその家は耐えられますと云っているのと変わりないのです。
マグニチュード9も同じです。マグニチュードは地震の規模を表す数字です。日本の近くで発生すれば東日本大震災の様な大地震になりますが、地球の反対側で起れば揺れそのものでは日本に大きな影響はありません。
何を根拠に安全と云っているのか確認が必要
チラシをよく読まれ、【阪神大震災の地震波で震動実験を行った結果安全を検証出来た】とか、【震度7相当の地震波で〇十回振動実験を繰り返したが損傷が無かった】と云った具体的な例示を示し、この条件で被害が無かったと云っているもので無い限り信用してはいけません。
特許出願もご用心
耐震装置等で、堂々と特許出願申請中と云った文字で装飾したチラシを見る事がありますが、これもご用心です。
特許とは、その装置の独創性(アイデア)を担保する制度ですが、性能を保証する制度ではありません。地震に何の役にも立たないマガイモノであっても、そのアイデアが独創的であれば特許出願出来るのです。
地震の後は特に振り込め詐欺にも似た、姑息なチラシが出回ります。くれぐれもご用心下さい。
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