古代地図と軟弱地盤
まだましな生駒断層
地震発生確率は統計的な処理でしか、予測はされていません。工学的な根拠で危険が近づいて来ているとは言えないのです。そこまで科学が発達していない為地震予知ができないのです。〇月〇日が危ないとか云うのは全く根拠のない流言飛語です。
あくまでも統計学に則って、大阪でまだましな場所は無いか探してみました。
大阪平野に上町断層と並ぶ様に南北に走る生駒断層があります。ここも動けば大被害が予想されますが、この断層帯は8世紀初頭に一度動いています。この時の揺れが原因で、卑弥呼の銅鏡ではないかと考えられる三角縁神獣鏡が34枚発見されて有名になった、黒塚古墳の石室が一部倒壊しています。
生駒断層は1300年ほど前に動いていますが、発生周期が4500年ですので、上町断層に比べれば統計的にはまだまだ安全と云えます。しかし、生駒断層が動かなくても南海地震等の影響で、崖崩れ土砂崩れの類は発生する可能性が高いですので、急な斜面地は幾ら値段が安いからと云って、手を出さない方が無難でしょう。
あくまでも確率論の話しでしかないのですが、安全とは言えませんがまだましな場所は、枚方・交野・四条畷の丘陵地帯。松原・藤井寺・羽曳野周辺がまだましな地域だと云えるでしょう。あくまでもサイコロの目に運命を賭ける確率論の上の話しですが。。。
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