グラスウールは欠点だらけの断熱材?
関西の暑さ対策は、屋根を制する事
関西の住宅の断熱対策は、壁面より屋根面の対策の方が重要になります。熱の出入りの最も激しい窓や玄関の断熱対策は勿論ですが、屋根面の断熱対策が以外と軽視されています。
フラット35の性能基準や長期優良住宅等々、住宅の性能に関する様々な基準がありますが、屋根面の断熱は外壁面のせいぜい二倍程度の断熱措置を施せばそれで良い事になっています。
しかし、真夏時屋根面の受ける熱量は全外壁面の3倍に上ります。屋根面は面積的に云うと全外壁面の1/3倍程度しかありませんが、熱量は3倍なのです。
少ない面積にも関わらず、これだけの熱量を受けるのに、外壁の二倍程度の断熱対策では効果が期待されません。屋根面の断熱対策をもっと強化する必要があります。
屋根から熱を受けない方法
熱の伝わり方には、輻射熱・対流熱・伝導熱の三種類が存在します。断熱材で抵抗できるのはそのうち伝導熱だけです。輻射熱と対流熱も熱として断熱材を温めますので、それを取り除く工夫も必要となります。輻射熱に関してはアルミ箔を張ったビニルシートが考案されていますが、対流熱に関しては、通気タルキを用い屋根の内部の熱気を外に追い出すのが一般的です。
この通気タルキを用いる方法は屋根の下地を二重に造る事であり、コストアップの要因となります。
そこで下図のような折板屋根の山の部分で通気する方法を考案しました。瓦屋根に比べ装飾性に劣りますが、機能重視で考えると、屋根下地の上に折板を並べるだけで通気層が完成しますので安価で工期短縮にもつながります。
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