Q値の方がUA値よりより体感に近い値を示している。
安い断熱材を厚く入れるのが基本
断熱材のご質問で、「壁の中に施工する断熱材は何が最も良いか」と言う質問を受けます。
一般的なグラスウールの断熱材が0.045W/㎡Kであるのに対し、
高級なフェノール樹脂系の発泡断熱材は0.028W/㎡Kくらいの性能はありますから、1.6倍程度の差となります。
これは大きな差の様に思えますが、同じ厚みで断熱材を比較した話しです。
安価な断熱材は、厚みを増やして断熱効果を増す事も可能で、普通のグラスウールでも高級な断熱材の1.6倍の厚みを持たせてやれば同等の効果が得られるのです。
それと比較して、価格は高級な断熱材は5000円/坪程度するのに対し、グラスウールは2000円/坪程度です。価格は2.5倍違うのです。
つまり、安価な断熱材を厚く貼る事が断熱材の基本です。
壁面は木造在来工法の場合105mm角の柱を用いるのが一般的ですので、100mmの断熱材まで用いる事が出来ます。以前にも説明しましたが、関西地方の断熱は寒さ対策よりも暑さ対策に重点が置かれます。
http://mbp-japan.com/osaka/oado/column/31540/
屋根は高価な発泡系断熱材を
特に、夏場になると屋根面は全壁面の3倍の熱を受けます。屋根は高級な発泡系の断熱財を入れる事をお勧めします。
繊維系の断熱材は水に弱く、濡れてしまうと断熱効果は著しく低下します。雨漏れ等を起こさなくても結露水でも結果は同じで、その意味からも発泡系の断熱材が有利となります。
特に天井断熱ではなく、屋根断熱を施す場合、断熱材はタルキの間に挿入することになります。タルキの厚みはせいぜい60mm程度ですので、断熱効果の高い断熱材が要求されます。
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