古代地図と軟弱地盤
誤解が生じる為に公表されないのが震度と重力加速度の関係です。
以前は、被害の状況により震度を判断していましたが、阪神大震災以降計測震度を持って震度を公表しています。
これによると、計測震度6.5以上を震度7と規定しています。
では、計測震度はどの様にして算出するのかと云いますと、気象庁のホームページに算出方法が載っています。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/kyoshin/kaisetsu/calc_sindo.htm
そこから得られた計測震度と重力加速度の関係が以下のグラフです。
このグラフを手掛かりに震度と重力加速度の関係が明らかになります。
このグラフを読んでいると震度7は計測震度6.5以上ですので、600gal以上であることが判ります。阪神大震災は881galでしたので、震度7である事は明らかです。しかし同じ震度7でも東日本大震災では地震による倒壊家屋の件数は僅かでした。(建物の倒壊の殆どは津波によるものです)
ですので、震度7でも建物が倒壊する震度7と倒壊に至らない震度7が存在するという事が判ります。
宣伝文句などで「震度7に耐えられます!」と云うのは、意味のない言葉になってしまいました。
「阪神大震災の地震波で安全が証明された」「熊本地震の地震波でも異常なかった」と云った具体的な宣伝文句でないと、信用出来ない時代です。