シロアリ被害の写真

この写真は木造在来工法の浴室の写真です。見た目はまだまだ綺麗なのですが、家を大々的にリフォームするにあたりユニットバスに替えようとという事になりタイルを剥がしました。

足元を解体してみると、なんと柱がシロアリに食われていました。この柱は建物の中心にあり、根元が蟻に食われていると地震の時に、簡単に建物の倒壊につながります。蟻害がどこまで進行しているのか解体を進めていきますと。。。。

なんと梁まで食われていて、完全なスポンジ状態になっていました。この状態は地震でなくても何かの拍子に建物がガタガタと崩れてしまう状態でした。
解体を一時中断して、慌てて補強工事に入りました。

食われた柱梁を撤去し、新たに柱梁を新設しています。
在来の浴室はタイル張りでタイルそのものは水を通しませんが、タイルの目地部分は簡単に水を通してしまいます。下地の木部が常に湿気に晒されている状態です。たとえ水漏れが無くても浴室は温度差が激しい空間です。比熱の大きいモルタルやタイルで出来た浴室の壁面は壁面内結露にも晒されているのです。シロアリは湿気を好みます。湿気に晒された木が土と接していると間違いなくシロアリがやって来ます。在来の浴室の床は、まさに土の上にタイルを張っている状態ですので、在来浴室はシロアリにとってこの上無いご馳走なのです。
在来浴室をリフォームする際は、必ずタイルを剥がして下地の点検も行いましょう。