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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

リフォームするなら助成金を活用しましょう。

2013年4月25日

テーマ:【免震住宅・地震対策】

コラムカテゴリ:住宅・建物

行政の耐震改修助成金が充実しています。耐震改修設計と耐震改修工事と合わせて100万円を超える助成金を出している行政が多くあります。
ユニットバスやシステムキッチンの入れ替えだけでは、助成金は使えませんが、内装の模様替えをしたり間取りを変更するのであれば、一部を助成金で補填することが出来ます。耐力壁を補強する際、内装の仕上げを撤去してからでないと、構造は触れませんので、その分の仕上げ材の新装を助成金で賄う事が出来ます。
間仕切りの変更も、単に部屋を広くするだけでなく、耐震性を考慮しながら快適な空間を目指せば助成の対象となります。
助成金を活用するという事は、公費が間違いなく目的の為に使用されているか、多くの人の監視の目を通る事を意味します。ですので、手抜き工事の予防にもなります。

また、奈良市の奈良町の様に、古い民家を保全する為の助成金もあります。昔の奈良の佇まいをそのまま残すことに、1000万円と云う破格の助成金が設けられています。内装の復元についても500万円の助成金が用意されていて、合わせて1500万円の助成金を受け取る事が出来ます。
現在、奈良町の古い民家のうち、約二割が空家になっていると云う事です。修復したいけど、住む気がないと言う方でも、別な活用方法があります。奈良市には町家バンクと云う制度があり、町家の持ち主と町家に住みたい人を結びつけて、街を活性化させています。持ち主は財産の保全を公費で賄え、しかも家賃収入が入ります。借主は単に住むことも出来ますし、歴史的景観を利用した商業目的の事業も行えます。
地域が限られていますので、誰にでもと云う訳には行きませんが、リフォームを思い立てば公的な助成金を活用することを考えてください。

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福味健治

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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