南海・東南海地震の被害想定が見直されました。

福味健治

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テーマ:【免震住宅・地震対策】

29日内閣府が、東海・東南海・南海地震が連動して発生した場合最悪で、32万人を超える死者・行方不明者が出ると発表しました。

最悪と前置きしながらも、衝撃の数字です。いつ発生するか判らない地震とは言え、前もっての備えが生死を左右するでしょう。
東日本大震災の様な海溝型の地震は、予知がある程度可能です。今まで歪みが一定の間隔でずれていた断層が、動かなくなったとかです。政府がそれを公表するかどうかは別問題ですが、必ず予兆が表れます。東日本大震災の時は、余震がありました。日々の暮らしの中で僅かな変化も見逃さない心がけが大事になっていきます。

阪神大震災の様な活断層地震は突然起こります。備えのしようがありません。建物の地震対策が最も有効とされる所以です。

地震の強さを示す単位として「震度」がありますが、同じ「震度」でも海溝型と活断層型では性質が異なります。別な単位で「カイン」と云う単位があります。1秒間に何センチ移動したかを表す単位です。東日本大震災の時は100カイン前後だったと言われていますが、阪神大震災は200~400に達していたと云われています。規模が小さいにも関わらず建物に大きな被害が出たのはその為です。

津波が発生すれば、逃げることしか助かる手段はありませんが、活断層型地震は逃げるゆとりもありません。日頃の地震対策が生命線です。

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福味健治(一級建築士)

岡田一級建築士事務所

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