南海地震の発生確率が上昇しました。
現在、大臣認定を取得して合法的に使用出来る免震支承(装置)は滑り・ゴム・バネ・転がりに大別することが出来ます。
多くのメーカーがそのいずれかの方法で免震装置の大臣認定を取得していますが、その代表例を紹介します。
●滑り免震
基礎の上に滑り免震装置を配置し、その上にコンクリート製の架台を設け、その上に建物を造ります。木造より重量の重い建物に適しています。
http://www.oiles.co.jp/residence/fps/index.html
●ゴム免震
一般的には、鉄筋コンクリート等の非常に重い建物に向いています。超高層の免震装置も殆どがゴム免震支承です。最近超長期振動での性能が問題視され今後の研究課題となっています。
http://www.adc21.com/202_sekiso.html
●ばね免震
どちらかと言えばこれも重い建物で効果を発揮します。
http://www.daido.co.jp/frontier/d50/50.html
●滑り+ゴム免震
一条工務店が採用している滑り免震とゴム免震をあわせて、木造住宅に対応させようとした免震そうちです。市販はされてません。
http://m1.ichijo.co.jp/technology/menshin/ichijo_mensin.shtml
●転がり免震
滑り免震と機構はほぼ同じですが、滑り支承の代わりに鋼球を用いて転がり支承となっています。摩擦係数が極端に低い為、風が吹いても、人が押しても動く為、平常時に固定しておく事に労力が使われています。
http://www.iau.jp/
●転がり免震+ゴム免震
転がり免震を免震支承として用い、ゴム免震支承を復元装置として用いた工法です。
http://okabe-menshin.com/o_m_system/index.html
建物の形状種類により、どの免震支承を選ぶかが問題となりますが、木造住宅の様な軽い建物には、転がり免震支承が最も相性が良い様に思います。