上町断層帯の危険な兆候
免震住宅は、地震に対しては今考えられる中で最も効果を発揮しますが、地震時における火災には無抵抗です。阪神大震災の時もそうでしたが、地震が発生すれば水道は止まります。飲み水が確保出来ないだけでなく、消化活動が出来ないのです。神戸の長田地区が街単位で消失してしまったのも、消化活動に必要な水が確保出来なかったためです。
火災に無抵抗なのは、耐震構造も制震構造も同じですが、装置の費用が高いだけに折角地震で被害を受けなかったにも関わらず、家を失う結果となるのはやり切れません。
密集市街地では、隣地境界とのクリアランスの問題もあり、免震住宅は都市型の住宅には向きません。郊外の土地の広い、隣家が火災を起こしても類焼を免れることの出来る地域でないと効果は薄いでしょう。
住宅密集地に建てる、都市型住宅は耐震構造はもちろんですが、火災にも強い構造にする必要があります。