古代地図と軟弱地盤
●免震住宅は本当に高価な贅沢品なのか?
大手ハウスメーカーはブランディング効果を期待して、免震住宅を売り出しています。
自社の完成された企画住宅に免震装置を付加して高級品として販売する戦略を取っていますので、免震住宅が中々一般化しません。
確かに、性能からすると、価格に見合う効果は期待出来ますので、平常時であれば別段文句を言う事もないのですが、地震活動期に入っている現在、免震住宅を早急に普及させなければ、大変な事になると危機感を感じています。
●免震住宅の普及の鍵は低価格化
私は、免震住宅でもローコスト住宅は可能だと考えています。
1、上部構造部材の軽減
免震装置がありますので、上部構造部を耐震化する必要がなくなります。建築基準法を満足させる耐震等級1で充分になります。
2、免震架台の合理化
免震装置上部に設ける鋼製架台も、水平剛性を満足させられる範囲内で木造化する事で鋼材の数量を減らすことが可能です。それに付随する溶融亜鉛メッキの費用も抑えることも可能です。
3、間取り構成
免震装置を出来るだけ効率的に作動させる平面形状も存在します。それらを、踏まえてプランニングから免震住宅に特化させれば、免震ローコスト住宅は充分可能です。
●IAU型転がり免震支承
【支承】とは橋梁などで、架構と基礎の間に設ける架台を指します。その支承で温度変化により鋼材の膨張収縮により寸法の変化を吸収します。免震装置でも専門的には、免震装置とは呼ばず免震支承と呼びます。
IAU転がり免震支承は、積水化学・ダイワハウス・ミサワホーム・パナホーム等の大手メーカーでも採用されている大臣認定を取得した免震支承です。型式認定ではありませんので、建築確認申請に時間が掛かりますが、自由な間取りを造ることが出来ます。