木造住宅ではどれ位の空間を確保出来るか

福味健治

福味健治

テーマ:【ローコスト住宅】

在来工法を主体にお話しします。殆どの場合はスパンは柱で決まらず梁背で決まります。
計算を用いず経験でお話しするならば、4mが限界です。4.5m飛ばすと計算上安全と出ても撓みと揺れで建築主からクレームが出ます。

木は重量比で話しをすれば、鉄骨や鉄筋コンクリートよりも強い材料ですが、強さの秘密は木の細胞を取り囲むセルロースの組成形状にあります。鉄やコンクリートが硬くて脆いのに対し木は柔らかくてしなやかなのです。

スパンを飛ばし過ぎるとそのしなやかさが仇になり、建物が倒壊する前に建築主からクレームが来ます。梁背を大きくすれば撓みや揺れは収まりますが、梁背が大きくなりすぎて階高を圧迫しますので現実的ではありません。普通に間取りを取りたいのなら4mが限度でしょう。

学術的なお話しですと、戦時中木製の飛行機格納庫がありスパンを60m飛ばしていたと云う記録が残っています。多分トラスを組んだと思いますが・・・

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

福味健治
専門家

福味健治(一級建築士)

岡田一級建築士事務所

どうして良いか判らない貴方の為に、私はここにいます。まずは、お友達になりましょう。そして悩みや夢を語り合いましょう。理想の家造りはそこから始まります。私は友達を裏切りません。無料相談大歓迎。コラム必見

福味健治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼