上町断層帯の危険な兆候
この映像は、IAU型免震構造と通常の耐震構造の揺れ方を比較したものです。
免震構造の建物をよく見てみると、全く止まっている訳ではなく、ゆっくりと動いているのが観察できます。理論上は全く動かなくすることも可能ですが、そこまで免震装置を敏感に作動させてしまうと、地震でもない時にそよ風を受けただけで、ゆらゆらと建物が動きだしてしまいます。
その様な通常時の不具合を、防止する為風揺れ固定装置やダンパーが設けられています。
実験の結果、IAU免震装置は震度7の地震を震度4程度に抑え、地震波の強さ(重力加速度)に換算しますと1/10~1/16程度まで強さを抑えています。
右側の耐震構造の建物ですが、地震直後に右側の壁が床から、少しですが離れる様子が確認出来ます。古い建物であれば、この時点で柱が土台から抜けて倒壊しています。耐震構造の建物でもこれだけ壁がしなると、二階部分の揺れ方は凄まじいものになります。計測の結果二階の揺れは、一階の1.6倍の重力加速度を記録しています。
この実験では示されていませんが、制震構造の建物は、二階の揺れ方を一階程度に抑える事は出来ますが、一階の揺れ方は映像の耐震構造の揺れ方と何も変りません。制震ダンパーは一階の壁の中に設置されるので、一階の柱が土台から離れることを抑えますが、一階の床には地震の力が弱められる事無く、そのまま伝わります。
阪神大震災の地震波を用いた、実大実験の映像はこちら
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