断熱材は省エネに重要ですが、断熱材の良否で全てが決まる訳ではない。
住宅性能の向上を目指して色々な工法が開発されています。
季節柄、断熱性能の向上を謳い文句に、外壁通気工法のチラシが良く入っています。また最近は地震が多いせいか、面材耐力壁の問い合わせが増えています。
しかし、住宅の断熱性や耐震性能は壁や屋根と云った特定の部位では決まりません。いくら性能の良い壁を採用しても遮蔽措置を設けず南側に吐き出し窓をつけてしまえば、普通の壁で遮蔽措置を施した開口部のある家より暑い家になってしまいます。
また、特別な工法を採用しなくても、建物の形状を考えてプランすれば充分耐震性能の高い家を造ることが出来ます。
温熱性能や耐震性能は数値で表現することの出来る住宅の性能です。温熱性能で云えばQ値μ値が代表例ですが、在来工法でもQ値1.0程度までは工夫次第で可能です。μ値は窓を小さくすれば幾らでも低く出来ますが、それが住み良い家とは限りません。また、耐震性能でも、普通の在来工法で耐震等級3は普通に取得出来ます。
もしも、業者から特殊な工法での建築を勧められたら、同じ形状の間取り・外観で、普通の在来工法でプランした場合のQ値、μ値、耐震等級と、特殊な工法で仕上げた場合のQ値・μ値・耐震等級と比較されると良いでしょう。
そう云う比較のみのご依頼でも、問い合わせ頂ければお応え致します。
特殊な工法は、やはりそれなりの費用が掛かると思いますが、その費用が数値的にみて妥当であるかどうかアドバイス致します。
問合せ先 岡田一級建築士事務所 福味 健治
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