「頑張ってるね」が響かない理由|離職を止める"見る"の本当の意味

道下真介

道下真介

テーマ:ビジネス・職場における”ほめ育”

こんにちは^^
ほめ育コンサルタントの道下真介です。


今日は「『頑張ってるね』が、部下に響かない本当の理由」について、一緒に考えていきたいと思います。


会議で「何か意見ある?」と尋ねたのに、誰も、何も言わない。


沈黙が流れる、あの数秒。
あなたは何を感じるでしょうか。


部下と向き合っているつもりなのに、どうもうまく噛み合わない。
ほめているはずなのに、なぜか響かない。


そんな手応えのなさを感じている経営者やリーダーの方は、少なくないのではないでしょうか。


なぜ、いま「頑張ってるね」が通用しないのか



人材育成の現場では、ここ数年で大きな変化が起きています。


「いても無駄」「言っても無駄」
そんな感覚を抱えた若手社員が、ある日、静かに会社を去っていく。


最近では、退職代行というサービスも広く使われるようになりました。


ある日突然、本人ではなく代行業者から連絡が来る——
そんな経験をされた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。


人材育成や社内教育に力を入れてきたのに、離職率は下がらない。
業績も、頭打ちのまま。
気づいたときには、手遅れだった。


そんなご相談を、私は現場でよくいただきます。


「最近、頑張ってるね」のあとに起きていること



ここで、少し思い出してみてほしいのです。


あなたが部下に「最近、頑張ってるね」と声をかけたときのことを。


返事は「はい、ありがとうございます」
言葉としては、礼儀正しい。
でも、どこか噛み合わない感覚を、抱えていないでしょうか。


多くのリーダーは、ここで気づきません。
気づけるなら、そもそも悩んでいないのです。


部下は、声をかけてもらえたこと自体は嬉しいのかもしれません。
でも、心の奥で感じています。


「この人は、本当に私を見てくれているのだろうか」と。


「見られている」と「監視されている」は違う



ここがとても大切なところです。


人は、監視されたいわけではありません。
反対に、放っておいてほしいわけでもない。


人が本当に求めているのは、"自分のことを理解しようとしてくれている人"の存在なのです。


そういう存在が、そこにいてくれるからこそ、「私の居場所は、ここなんだ」と思える。
これはZ世代に限った話ではないと思います。


ビジネスの場で感情を持ち出すな、とはよく言われます。
それは、私も理解しているつもりです。


しかし、結果や数字だけでは、会社はうまく回らないのです。


現場で話を聞かせていただくと、辞めていく方の8割から9割は、人間関係で悩んで、辞めていきます。


だからこそ、
「この人は、私のことを見てくれているのかな」
「私の居場所は、ここにあるのかな」


その感覚が伝わらないまま
「見ているよ」「頑張ってるね」という言葉だけを渡しても届かないのです。


言葉だけでなく、態度で示す



では、明日から何をすればいいのでしょうか。


まずは一つ、試してみてください。
部下の行動や、日頃の行いの中から、「ありがたいな」と感じたことを見つけるのです。


見つけたら、それを伝えます。


ただ、伝えるときに、大切なポイントがあります。
それは、自分の解釈を入れないこと。


「やる気があるね」「積極的だね」
——これは、あなたの解釈です。


相手に伝わるのは、解釈ではなく、あなたが感じた感謝の言葉です。


「昨日の会議、事前に資料を読み込んで来てくれていたよね。助かったよ」


解釈を抜いて、行動と感謝だけを添える。
たったそれだけで、伝わるものが変わっていきます。


ただ、ひとつだけ、お伝えしておきたいことがあります。


この"見る"という関わりは、続けることで初めて意味を持ちます。


どんな言葉を、どんな順番で、どんなタイミングで渡していくのか。
そのあたりは、組織の状態や、部下一人ひとりとの関係性によって、少しずつ違ってきます。


貴社のチームに合った形を、一緒に考えていきたいと思っています^^


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道下真介
専門家

道下真介(ほめ育コンサルタント)

株式会社Torus

ほめる習慣を組織に根付かせる「ほめ育」コンサルティングを展開。社内のほめる基準となるほめ育コンピテンシーを明確にし、ほめる基準とほめて育てる文化を組織に根付かせ、人材定着や業績向上のサポートをします。

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