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神野沙樹

「活き生き組織」をともに作る社会保険労務士

神野沙樹(かみのさき) / 社会保険労務士

株式会社Niesul(ニースル社労士事務所併設)

コラム

【社員合宿研修は効果あり!?】実施するメリット・デメリット

2019年7月8日 公開 / 2021年8月13日更新

テーマ:いきいき職場づくり(組織活性)

コラムカテゴリ:ビジネス

合宿

「事件は会議室で起きているのではない、現場で起きているのだ」

一時、そんな言葉が流行りました。
会議ばかりしている旧態依然の組織のあり方を見直す、強烈な言葉。

では、みなさんの会社では社員研修といえばどこでやっていますか?

会議室?
外部研修施設?

今日は合宿研修を行うメリット・デメリットを見ていきます。

社員合宿研修とは~研修や社員旅行との違いは何?




「社員研修」を行っていますという企業は少なくありません。

しかし、多くは「外部研修に参加させる」または
「外部講師を呼び社内で実施」されているのではないでしょうか。

今回は「合宿研修」ということで、会議室や研修室ではなく、
会社を飛び出して合宿するメリットについてみていきましょう。

なお、合宿研修に明確な定義があるわけではありませんが、次のようなケースが考えられます。


◎場所:
古民家を改修した宿泊施設、自然豊かな場所、都市圏の宿泊施設

◎宿泊の有無:
1泊2日など宿泊することが多いが、日帰りの場合もある

◎内容
理念合宿、ビジョン合宿、幹部研修、新入社員研修など様々
※ただし、「社員旅行」とは異なり、単に遊ぶ・経験するのではなく、共に学ぶ場づくりをします


◎目的
次のような場合に、合宿が適しています。

・経営理念や経営ビジョンを幹部とじっくり共有したい
・毎年社員旅行を行っているが、楽しいだけではなく「学び」のある旅行にしたい
・いつもの「会議室」では考えがマンネリ化してしまうので、
 その殻を破っていくきっかけを作りたい
・社員全員で会社がめざす目標について話し合い、共有したい
・自然の中でのアクティビティを活用して、チームワーク力の向上、組織活性を目指したい
・新入社員研修を単なるマナー研修に終わらせるのではなく、記憶に残る研修にしたい

社員合宿研修を実施するメリット3つ


アイデアとメモ

社員研修ではなく、合宿研修を行うメリットを3つご紹介します。


メリット1.
「合宿」という特別感を味わうことで、いい雰囲気づくりができる

想像してみてください。
木々に囲まれた森の中でハンモックに揺られている姿を。

自然と、五感を働かせていることでしょう。

また、屋内であっても、普段の会議室よりも広い空間の中で行われます。

そのため、心が自然とリラックスしており、いつもより色々な意見が出てきます。

「場所が変わるだけでこんなに雰囲気が変わるのか」
体験された方が必ずおっしゃる言葉です。


メリット2.
日頃の仕事から離れて、じっくり考え、話し合うことができる

「研修でありがたい話を聴いて自席に戻ると、仕事が山積みでうんざりした」
これは、研修受講生から良く聞く話です。

普段仕事をしている場所や、会議をしている場所で「自分自身について見つめなおしてみよう」と
言われたところで、なかなか出来ないものです。

その点、合宿研修ともなれば、物理的に職場から離れることができるため、
精神的にも日頃の仕事の喧騒から離れたところで考えを進めることができます。


メリット3.
意外な一面が垣間見られるため、距離が縮まりやすい

・仕事がのんびりでいつもイライラさせられていたが、BBQでの手際良さには舌を巻いた。
・私服姿は、普段のスーツ姿からは想像が出来ないアクティブな雰囲気が出ていた。
・自分には理解できない人だと思っていたが、
 生い立ちを聞いて実は自分と似ている部分があった。

合宿では、服装や身だしなみはもちろんのこと、行うことも「いつもの仕事」とは違います。

普段会社で見せている顔は、その人のたった一部分。

合宿では、普段の仕事では知らなかった一面を見る機会がたくさんありますので、
距離が縮まりやすいという特徴があります。


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社員で合宿研修をするデメリット3つ


パソコンとタブレット

それでは次に、デメリットも見ていきましょう。


デメリット1.
合宿研修場所の選定、内容を煮詰めるのに時間をかける必要がある


特に初年度に言えることですが、慣れないうちには合宿といってもどこに行こうか、
何をしようかと煮詰めるには時間がかかります。

しかし、この決定までの時間が組織にとっては貴重で、
「何のために」「どんなことを」実施するのか徹底的に考えるよい機会ともなります。

ただし、もし時間が無いという場合は、
合宿研修をコーディネートする企業に依頼するというのも一つでしょう。


デメリット2.
合宿研修場所への移動にコストがかかる

社内の研修施設ならば、移動コスト(時間・お金)がかかりませんが、
合宿研修の場合は、移動コストがかかります。

このコストを気にして実施をためらっていらっしゃる企業が多数あります。

その場合、例えば限られた人数(幹部のみ、など)で実施してみる、
あるいは比較的会社から近い場所で実施すれば、自家用車の乗り合わせが可能になるなど、
コストは抑えられます。

しかし、見方を変えると10回の社員研修を積み重ねるより、たった1回の合宿研修の方が、
効果は上がり、社員のみなさんにとっても記憶に残るケースもあります。


デメリット3.
宿泊研修の場合、参加できない人がいる

小さいお子さんがいる女性や、家族の介護などをはじめ、
なかなか家を空けられない方もいらっしゃるでしょう。

その場合は、日帰り合宿にする、あるいは小さい子どもがいる場合は
保育サービスを依頼するというのも一つです。

合宿場所は案外自然も多く、子どもたちも飽きないかもしれません。

「働いている姿」だけではなく「お母さんの顔」「お父さんの顔」を垣間見れるのも、
距離が縮まる秘訣です。

社員合宿研修のコーディネート・ご相談はこちらから

■まとめ

今回は、社員合宿研修のメリット・デメリットについて見てきました。

【メリット】
1.「合宿」という特別感を味わうことで、いい雰囲気づくりができる
2.日頃の仕事から離れて、じっくり考え、話し合うことができる
3.意外な一面が垣間見られるため、距離が縮まりやすい

【デメリット】
1.合宿研修場所の選定、内容を煮詰めるのに時間をかける必要がある
2.合宿研修場所への移動にコストがかかる
3.宿泊研修の場合、参加できない人がいる


何をするにしても、メリット、デメリットがあるものですが、御社が置かれた状況や、目指すものなどをじっくりご検討の上、お決めくださいね。

社員合宿研修のコーディネート・ご相談はこちらから


合宿2

この記事を書いたプロ

神野沙樹

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神野沙樹(株式会社Niesul(ニースル社労士事務所併設))

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