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重村裕一

信用と信頼を第一に、顧客に寄り添う不動産の専門家

重村裕一(しげむらゆういち) / 宅地建物取引士

株式会社クレアクロス

コラム

悪徳リースバックの実態

2023年4月19日

テーマ:不動産売却

コラムカテゴリ:住宅・建物

リースバック=全部悪
ということを言いたいと言うわけでは無く、ちゃんとお客様の意向を反映した真っ当な会社がある一方で消費者を騙すような手口でリースバック契約を行う不動産会社がいることにご注意いただきたいです。
特に、高齢者を中心に被害が拡大しており、悪質な手口が横行しています。また、その手口は違法とは言えない、グレーゾーンの抜け道を通っていることから問題となっている現状があります。
実家を人質に取られてしまうことにもなりかねませんので手口や対策についてまとめます。

リースバックについては前回のコラム:リースバックのメリット・デメリット まぁ、やめで紹介しておりますのでそちらも参照していただければと思います。

以下に悪質なリースバックの実態をいくつか挙げてみます。

1.隠れた費用

一部の悪質なリースバック業者は、契約時に明示されなかった隠れた費用を請求することがあります。たとえば、業者が物件の修繕やメンテナンスのために支払った費用を物件所有者に請求することです。また、業者が契約中に支払うべき保険料や税金を物件所有者に負担させる場合もあります。これらの隠れた費用が請求されると、物件所有者は思わぬ追加費用に直面することになります。

2.不当な契約条件

一部のリースバック業者は、不当な契約条件を課すことがあります。たとえば、近隣相場からかけ離れた高額な家賃契約を結ぶことで不当に多くの金銭を支払うことになります。また、契約期間満了前に契約を解除することができないという条件が設定されている場合があります。このような契約では、高齢者が緊急事態に陥った場合にも、不動産を返還することができず、不当な被害を受ける可能性があります。一部の業者は物件所有者が終身借地権的な契約を締結することを要求し、物件所有者が死亡した後、物件を所有者の家族や相続人に譲ることができなくなる場合があります。

3.高圧的な販売手法

一部の悪質なリースバック業者は、高圧的な販売手法を用いて物件所有者を誘導することがあります。たとえば、急いで契約しなければならないといった脅し文句を使って、物件所有者に契約を急がせることがあります。しかも契約の白紙解除期間が数日しかなく、解除期日を過ぎると高額の解約違約金を請求するといった手法を用いる業者もあります。

これらの問題に遭遇しないためには、リースバック業者を選ぶ際には慎重に調べることが重要です。業者の評判や口コミ、契約内容、費用などを確認し、不明点があればしっかりと質問することが大切です。


悪徳会社は
・老後の資金調達
・生前に資産整理を行いた
・事業資金を確保したい
といった悩みに付け込んできますので、契約前には弁護士や不動産業者などの複数の専門家に相談することはもちろんですが、相続人にあたるご家族にも関係してきますので身近な身内にも相談することもおすすめします。

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