「赤ちゃんの発達」と幼児期以降の不良姿勢&運動能力・・反り返り
赤ちゃんを見かけると、つい抱っこしたくなりませんか。
孫ともなるとずっと抱っこしていたいほどかわいい。
街で見かける赤ちゃんでも、目が合った時にニコッとほほ笑んでくれると
思わず抱きしめたくなるほどかわいい~と感じます。
そんな経験はありますか。
赤ちゃんは優しく包んでくれる抱っこが大好きです。
お母さんの柔らかい腕も、お父さんの大きくてしっかりとした腕も、
おじいちゃんやおばあちゃんなどこれ以上ない愛情を注いでくれる腕も。
赤ちゃんは甘えたい時、眠たくなった時、からだを起こしてほしい時など、
いつでも抱っこをせがみます。
さっきまでぐずっていたのに、抱っこした途端スイッチがオフになったかのように、
グズグズがピタッと止まります。
居心地がよく安心するのですね。
しかし、抱っこしてもグズグズが止まらないこともあります。
それは抱っこ以外にして欲しいことがあったのかも。
また、抱っこしてほしかったけど、居心地が良くないからかもしれません。
「抱く」という漢字は、
「手へん」に「包む」と書きます。
「抱っこ」は両手(腕)で包むように抱えることといえますね。
赤ちゃんをおくるみに包んで抱っこすると、抱く側も抱きやすいですし、
抱かれる赤ちゃんも姿勢が安定します。
お互いのからだが密着して隙間がない状態で抱かれることは、
姿勢が安定しているので、からだもこころも落ち着いていられるでしょう。
その反対で、両腕で包まれていない抱っこはどうでしょうか。
「持っている」ような抱っこ。
実際に目にしたことがあります。
両手でお盆を持つように、掌を上に向けて赤ちゃんを持っている様子。
赤ちゃんはお母さんのからだに密着していません。
お母さんのからだから離れていて、支えられているのは頭とお尻に接している
お母さんの掌の部分だけ。
これは抱っことはいえません。
赤ちゃんは居心地が良くないばかりか、いつ落ちてしまうかわからないという不安で
いつもからだを緊張させています。
緊張が抜けないのでからだは硬く、こころの安定も得られないでしょう。
ちゃんと抱っこしていると思っていても、赤ちゃんが包まれているような感覚かどうか、
抱っこしている自分の姿や赤ちゃんの様子・姿勢を鏡などで見てみましょう。
横抱きをした時に赤ちゃんの顎が上がって、頭が後ろに垂れ下がっていたり、
腕や脚がダランとぶら下がっていたり、からだ全体が反り返っている抱っこは
「包まれるような居心地のよい抱っこ」とはいえません。
また、このような抱っこが日常的になっていると、
赤ちゃんは反り返って動こうとします。
縦抱きをする頃には、からだがしっかりしているように感じるかもしれませんが、
実は背中を緊張させて硬くしているだけかもしれません。
しなやかに動けるからこそ、運動能力も向上します。
からだの使い方の基礎は首が据わる前から作られています。
日常的に行なっている「抱っこ」
赤ちゃんのからだは安定して、こころは落ち着いていますか。
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