転びやすい子どもと赤ちゃんの発達@RSKラジオ「こんにちは赤ちゃん」
赤ちゃんは生まれてすぐには立てません。
誰もが知っていることですね。
立てないどころか、数カ月は自分が思うように自由に動くこともできません。
だから泣くことで「抱っこして欲しい」と訴えます。
それに応えて抱っこすると訴え通りになったので泣き止みます。
でもなかなか訴えを聞いてもらえないと、しばらくは泣き続けます。
それは段々エスカレートして、最初は甘えたような泣き方だったのに
次第に激しくなり、やがては怒りの感情を伴った泣き方に変化していきます。
大人の感覚では、ちょっと手が離せないから仕方がないのかもしれませんが、
自分で動けなかったら、しゃべれなかったら、泣いて訴えるしかないですよね。
やがて寝返りができると視界が変わり、自分でうつ伏せになれることが、
大きな喜びになります。
そのうち少し離れた所に行きたくなり、手を伸ばし始め、からだ全体を使って
目的の所に移動しようとします。
自分でできる初めての移動動作が寝返りです。
その後はお腹を床につけて腹這いをしたり、お腹を床から持ち上げて四つ這いで
移動するようになります。
これらの移動動作には寝かされている床の硬さや敷物、衣服などの影響を
少なからず受けます。
例えば、寝返りをするときにフカフカの柔らかい所でするのと、
少し硬めの所ではどちらがからだを動かしやすいでしょうか。
フカフカの上でからだを動かすと、埋ってしまい思うように動けない感じがしませんか。
寝返りをするからだの準備ができていても、環境によってからだを動かしにくいから
やらないということもあるかもしれません。
それでも動きたいという好奇心の方が勝つと、力づくでパワフルに動くかもしれません。
次第に力づくで勢いをつけて動くからだの使い方を学習していきます。
寝返りや腹這いなどの動きをよく見てみると、
全体がしなやかで滑らかな動きをしているのか、
または、先ほどのように勢いをつけて力任せに動いているのか。
赤ちゃんに限らず、私たちは何でも力を入れると動き、
力を使わなければ動かないという間違ったパターンを身につけていることが多いようです。
美しい動き、かっこいい動き、無駄のない動きなど、
見た目にきれいに見える動きはとてもしなやかで力みがありません。
赤ちゃんが動きにくい環境や物は力任せに動くことにつながります。
また脇道に逸れたからだの使い方を学習することにもなります。
自由に動ける環境を今一度見直しましょう。
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