からだの使い方が分からない子ども@親子で姿勢改善アクティブ・コンディショニング教室
岡山市立の小学校で開催されている「放課後こども教室」で、
今年度3回目の『よい姿勢とバランスボール遊び』教室を行いました。
1年生から5年生まで、希望する児童のみですが、ほとんどの子どもは毎回、
それも何年も来ています。
1年生だった子どもが高学年になり、しっかりとリーダーシップを取ってくれます。
いつものように『姿勢が良くなる体操(アクティブ・コンディショニング)』で
準備運動をします。
来週は運動会があります。
「この体操はかけっこが速くなるよ~」というと、
「え~~、ホントに速くなるん?」
残念ながら、
「体操をがんばって、かけっこで1番になる!!」という声はありません。
このあたりは中学生や小学生に関わってきて感じること。
「やるぞ!!」とか「やってみよう!!」という意欲が薄く伝わってこない。
中学生では「いわれるからやる」とか「やりたくないけど仕方がない」と気持ちが、
自分のその年代の頃と比べてかなり多くなっているなと感じます。
それは現代では小学生にも見られるようです。
この日の小学生には来週の運動会で頑張ってもらいたいので、
『姿勢が良くなる体操(アクティブ・コンディショニング)』をすることで
「かけっこが速くなる」ことを実感してもらいました。
全員が「さっきより速く走れた~~!!」
走り始めのスピードや加速が違います。
当然テンポも違うし、1歩の歩幅も広がっています。
大人の目線で見るとはっきり分かります。
『姿勢が良くなる体操(アクティブ・コンディショニング)』の
前後の走り方・スピードなどの変化は一目瞭然。
体育館の中を真っすぐ走るだけの短い距離です。
子ども達には大人ほどの理解はできていませんが、
からだの感覚ははっきりと捉えています。
そして走りたくて走りたくて、「よーいドン!」が待ち遠しくなっています。
「今、体操をしただけでかけっこ速くなったよね。
運動会まで毎日、おうちで体操をしたらもっと速くなるよ」
「毎日する~~!!!」
もう「ホントに?」とは思っていません。
速く走るためには、走る練習をするのではありません。
『姿勢が良くなる』こと、
それは体幹が調い、
真っすぐ安定して立て、
どのような動きもスムーズに行える準備ができていることなのです。
からだの準備ができたら、誰にもいわれずにこんなことも勝手にやります。
大人は自らやりたいとは思わないでしょうね。
もっと楽にできることを探すので。
大きい子は順番を決め、譲り合いながら。
小さい子は最初にやり始めた子がいつまでも離さず、
他の子が「はやく代わって!!!」と取り合います。
子ども達のこの気持ち、行動力を大人になっても持ち続けさせてあげたいです。