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子どもが遊べなくなった環境

福本智恵子

福本智恵子

テーマ:小学生

子どもの遊びは、私たち大人が子どもの頃に比べて多様化してきています。
思い出してみてください。
いつ、どこで、誰と、どんなことをして遊んでいましたか。

・物心ついた頃
・幼稚園や保育園
・小学校の休憩時間
・小学校の放課後


兄弟・姉妹と、近所の友達などが入り混って、
大きいお兄ちゃん・お姉ちゃん達と、数人・少人数から大人数の集団など、
いろいろな遊び方をしていたのではないでしょうか。


場所や地域によって遊び方も異なるでしょう。
遊具があれば遊具を使って、あたりまえの遊び方から工夫をしたり、
新たなルールを作って新しい遊び方を創造したり。

その中には競争もありました。
負けは悔しいので、遊びだけど本気で臨みます。
勝負はついてしまうのですが、負けの悔しさを次は勝つための糧にします。
子どもながらに遊びから生きるための知恵や心構えなどを学んでいました。


遊びはこころやからだの発育発達に欠かせないものです。
現代はその遊びが非常に少なくなっています。
『サンマの減少』といわれてますが、
3つの『間』すなわち、
『仲間』『時間』『空間』が無くなってきているのです。


近所の友達と遊びたくても、塾や習い事があるため、遊べる友達がいない。
外で遊ばせたいと思っても、大人の目が届かない所では
何が起こるか分からないから心配で外に出せない。
家から遠いところの友達と遊ぶ場合は、保護者が車で送り迎え。
友達と遊べるとしたら家の中でゲームなど。
それもいっしょに一つのことをするのではなく、それぞれが個々で遊びます。


小学校の運動場も規制があるようです。
児童数に比べ、運動場が狭い小学校では、学年ごとに使えるスペースを区切り、
ボール遊びを禁止しているようです。
また、木のぼりもできないように枝を切り、フェンスにはまったボールを取るため
登ろうとしたら先生に注意されます。


遊びではありませんが、夏休みのラジオ体操も今は毎日ではないようです。
地域によってかなり違いがあるようで、
夏休みの始めと終わりの1週間ずつや、
終わりの1週間だけのようにかなり日数が減っています。

また、ある地域ではラジオ体操をする公園近くの住人から苦情があったようです。
「朝早くからうるさい!」と。
仕方なく中止してしまったそうです。


子どもは「遊び」が大好きです。
「遊び」には子どもの成長を促す要素がたくさん詰まっています。
からだもこころも、友達とのコミュニケーションや創意工夫など、
自律・自立のために必要な事を「遊び」から学びます。


「遊び」がないことによるからだやこころの未発達は
大人が作ってきた環境や関わりによるものです。



大人も子どもも「遊び」を楽しみませんか。
親子で楽しく遊びながら、発育発達理論に基づいた体操で、
からだを動かしながら良い姿勢を作ります。



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福本智恵子
専門家

福本智恵子

Cosmos(コスモス)

「良い姿勢」とは「まっすぐ立つ」こと。それはヒトが生まれたときに遡る。約1年間をかけた発育発達過程を、赤ちゃんから大人まですべての人が学習・実践でき、「良い姿勢」と「効率の良い動き」が作れます

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