子どもの姿勢に影響する生活様式
子どもの姿勢はなぜ悪いのでしょうか?
簡単に言うと、「生活様式の変化による、日常での運動量の低下」です。
では、運動をすれば姿勢が良くなるのでしょうか?
実際にスポーツをしている子どもは昔に比べて増えています。
スイミングスクールやダンス、地域のスポーツ少年団や
ジュニアのクラブチームなど子どもの興味に合わせて様々な選択肢があります。
習い事として運動をしている子どもたちは、
みんな姿勢が良くなっているのでしょうか。
残念ながら、そうではないケースもみられます。
運動をする前から姿勢が悪い子どもは、運動をすることで
さらにアンバランスなからだの使い方を見につけてしまい、
姿勢の改善どころか骨折やケガにつながっています。
かつては根性論で身につけることができた技術も、
指導者が思うようには進まないのが現状のようです。
できないのは「体力がないから」「やる気がないから」
「根性がないから」という誤った認識で、
さらに練習量を増やし、からだを壊すような指導をしているチームも
あるという話を聞きます。
昔の子どもは根性論でどんどん上達していきました。
それは技術を吸収できるからだの土台があったから。
しかし、いまはその土台がないまま、いきなり技術を教わるのです。
できなくて当然ですね。
その土台が「姿勢」なのです。
土台となる「姿勢」が悪いということは、技術を習得するためのからだが
できあがっていないということなのです。
土台はどのようにして作られてきたのでしょうか。
それは、日常の生活の動作によって、さまざまなからだの使い方や身のこなしを
無意識のうちに身につけてきたのです。
ここで、最初に書きました「生活様式の変化による、日常での運動量の低下」を
改めて考えてみましょう。
私たち大人が子どもの頃、つまり、幼児や小学生低学年の頃の生活様式と、
現在の幼児や小学生が生きている生活様式にはどのような違いがありますか。
いくつかの例はこちらのコラムをご覧ください。
【子どもの姿勢に影響する生活様式】
http://mbp-japan.com/okayama/cosmos/column/3239/
【和室・洋室の座り方の違いと子どもの姿勢】
http://mbp-japan.com/okayama/cosmos/column/3286/
【和式トイレが使えない子ども】
http://mbp-japan.com/okayama/cosmos/column/3312/
「こんなことで子どもの姿勢に影響するの??」と
不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。
あなた自身のからだで確かめてみてください。
これくらいあたりまえにできると思っていたことを、
久しぶりにやってみると意外にできないとか
やりにくくなっていたという経験はありませんか。