和室・洋室の座り方の違いと子どもの姿勢
日常で「座る」としたらどこに座りますか。
大雑把な質問ですが、イメージしてみてください。
だいたいは椅子など座るための家具か床・畳などでしょうか。
では、昔を思い出してみましょう。
小学校の運動場は座りますか。
たぶん、全校児童が整列するような機会では立ちっぱなしではなく、
座ることもあったでしょう。
それはどのような「座り方」でしたか。
「座る」というよりも「しゃがむ」姿勢ではなかったでしょうか。
制服のお尻が汚れないように、地面に「座る」のではなく「しゃがむ」。
両足に均等に体重をかけたり、片足は踵を浮かせてその足に体重を乗せたり。
足が疲れてきたら体重のかけ方を変えながら、
なんとかお尻を地面に付けないようにしていました。
時間が長くなると辛くなるのですが、
それでも立つまではその姿勢を保っていました。
体育の時間は体操服なので、汚れても大丈夫という気持ちがあります。
クラスで整列して、「座りましょう!」といわれたら
お尻を地面に下ろして体育座りをしていましたね。
かつてはこのように場面によって座り方(「座る」)または「しゃがむ」)を
使い分けていました。
今は制服でも地面にお尻を下ろして「座る」ことが多いようです。
さすがに雨上がりの後のベチャベチャの地面では、お尻を下ろすと濡れるし、
泥まみれになりそうなので「しゃがむ」でしょう。
しかし、この「しゃがむ」という姿勢・動作をする機会がないと、
できない子どもも多いのです。
そしてできないから学校では制服でも地面に「座る」ことをさせるのかもしれません。
では、いつから「しゃがむ」ことができないのでしょうか。
つかまり立ちや伝い歩きの頃の子どもの動きをよく見ていると、
座りたくなったり、ハイハイで移動しようと思った時にしゃがみますね。
歩き始めた頃は、転びそうになってとっさに手をつきます。
その後、手を床や地面から離し、中腰姿勢から立ち上がっていきます。
この頃はしゃがんだり、その姿勢から立ち上がることはできていました。
その後のからだの使い方が「しゃがめない」からだを作ってきたのです。
いつからなのかは個人差があります。
しゃがむことだけではなく、からだの使い方を妨げているものが
私たちの周りにはたくさんあります。
赤ちゃんの育児便利用品をはじめ、
大人があたりまえに普段使っているものなどです。
良くも悪くもからだは知らないうちに慣れていくものなのです。
本来はできていた動作やからだの使い方はできるはずなのです。
できないことを無理やりさせるのではなく、
段階を踏んでからだで学習していけば良いのです。
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