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子どもの姿勢が影響する「痛み」や「ケガ」

福本智恵子

福本智恵子

テーマ:小学生


「子どもたちはちょっとのことで、痛いという」
「しょっちゅうあちこちが痛いといっている」

これは学校の先生にお聞きした話です。


実際に私が中学校の授業をしていても生徒はよくいいます。
「足が痛い」
「肩が痛い」

また、湿布、テーピング、サポーター、包帯などを巻いている生徒が必ずいます。
どうしたのかと尋ねると、
「なんか痛い」
「走ったら痛くなった」
「投げたら痛くなった」


走ったらふくらはぎが痛いというバスケット部の生徒を見ていると、
ふくらはぎが痛くなるような走り方をしていました。

投げたら肩が痛いという野球部の生徒を見ていると、肩が痛くなるような
投げ方をしていました。


痛くなる原因はそれぞれ異なりますが、根本は「姿勢」です。


ふくらはぎが痛いという生徒の場合は、ふくらはぎが関わる関節、
つまり足首や膝、股関節の使い方が偏っていました。

肩が痛いという生徒の場合は、からだ全体での連動した動きが
なされていないため、腕だけで投げていました。
また、肩や肩甲骨なども含め、全体の柔軟性がかなり不足していました。


いずれも常に同じところにストレスがかかり、使いすぎによって
痛みが出るようになったと思われます。


では、なぜいつも同じところにストレスがかかるような動きになるのでしょうか。
それは・・・


その方向や角度でしか関節を動かせないから。


だからいつも同じ使い方になって、動かすために使われる筋肉が
慢性的な疲労に陥ってしまうのです。
筋肉だけではなく、関節にも負担をかけています。


では、なぜ同じ動かし方しかできないのでしょうか。
それは・・・


そのような姿勢だから。



どういうことか・・・実際にやってみましょう!


まず、椅子に座ります。いつものような座り方で。

右手を前ならえから天井に上げていきます。
左手も同様に前方から上に上げてみましょう。

どこまで上がっているかを覚えておきます。


次に、いつもの姿勢よりも猫背になります。できるだけ背中を丸めて。

先ほどと同じく、右手を前から上に上げます。
左手も。

どこまで上がりましたか。
いつもの座り方と比較をしてみましょう。
同じ高さでしたか。


違いましたよね。
猫背になると腕は上に上がらなくなります。


猫背のままで動くことは動きづらいはずです。
しかし、子どもは大人から教えられる通りに動こうとして、
上がらない腕をもっと高く上げようとします。
教える大人は、腕が上がっていないと、さらに高く上げるように指導します。

これを繰り返ししているとどうなるでしょうか。
そう、肩周りや肘が痛くなるのです。


これはほんの一例です。
「痛み」や「ケガ」は『姿勢』によって引き起こされています。
『姿勢』を調えることは見た目だけではなく、
動きやケガの予防にも重要なのです。


子どもが健やかに成長していくための『姿勢づくり』を、
家庭、学校、スポーツ現場で取り入れませんか。



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福本智恵子
専門家

福本智恵子

Cosmos(コスモス)

「良い姿勢」とは「まっすぐ立つ」こと。それはヒトが生まれたときに遡る。約1年間をかけた発育発達過程を、赤ちゃんから大人まですべての人が学習・実践でき、「良い姿勢」と「効率の良い動き」が作れます

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