からだの使い方が分からない子ども@親子で姿勢改善アクティブ・コンディショニング教室
先日、『親子の美しい姿勢とこころを育む教室』にて、
勉強会と講演会を行ないました。
前半は『子どもの姿勢を考える』勉強会、
後半は『姿勢と学力・脳の働き』講演会。
講演会の内容は、
◆ 姿勢が悪い理由
◆ 育て方が影響する発育発達
◆ 脳の働き
◆ 姿勢と学力の関係
◆ 気づいていない動き
◆ 親がすること
『姿勢』は、単に見た目での良し悪しで済むことではないのです。
保育園に通う子どものお母さんが保育士さんに言われるそうです。
「転び方を教えて下さい」と。
保育園ではとんでもない転び方をして、ケガをする子どもが多いようです。
私達が子どもの頃にも転んでケガをすることはありました。
走っていてつまずいて、膝を擦りむいたり、肘を擦りむいたり。
全くケガをしないで大きくなった方は少ないでしょう。
今は、子どものケガでは顔面の負傷が非常に多くなっています。
そして、骨折も。
そのケガを起こした状況を聞いてみると、
「えっ???そんなことで???」というケースばかり。
つまり、私達が子どもの頃にはすり傷くらいで済んだことが、今は骨折にまで至るのです。
よくケガをする子どもは動きがぎこちない、体が硬い、姿勢が悪いなど
ケガにつながる要素が多々あるようです。
それらは生まれつきではありません。
生まれた時からの育て方や環境によって個人差が出ているのです。
親が特別な事をしたわけではなく、普通に育てた結果です。
子どもが、人が変わったのではなく、環境の変化についていけなくなったのです。
徐々に変化してきた現代の生活は、私達の体もおかしくしてきました。
その弊害を大きく受けるのは、子どもです。
「子どもの体がおかしい」ということは30年くらい前にもいわれていました。
その頃幼稚園児だった子どもは30歳代。
大人になり、親になっているでしょう。
「そういえば、子どもの頃によく転んでいたな・・」
「子どもの頃から体が硬かった」
「体育が苦手だった」
生まれつきとか遺伝ではなく、環境の影響を受けていたのかもしれません。
環境、そして便利な道具など、体をあまり使わなくても生活できる現代。
それらの進行速度はどんどん加速しているように感じます。
この先、子どもはどうなるだろう・・
赤ちゃんが小学生になったらどうなっているだろう・・
そんな心配が膨らみます。
大きなケガをしてからでは遅いけど、ケガをしないと気づかない。
ケガの前に『姿勢』。
だったら、『姿勢』に気づいたところで対処すればいいことです。
子どもは成長の途中なので、いろんな面でとても柔軟です。
早く取りかかれば成果も早く出ます。
明るい子どもの未来を創るのは大人の責任です。
今月と来月にも『姿勢と学力・脳の働き』講演会を行ないます。
子どもに関わる大人のみなさんに知っていただくことが、
子どもの明るい未来を創る源になります。