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一人一人に問われる感染対策

下田茂

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テーマ:一息

 今回は、知財の話題から離れ、一息つきたいと思います。
 既に、コロナ禍が始まってから一年以上経ちました。去年の今頃は、有名人が感染により亡くなるなど、日本もパンデミック・パニックに陥っていました。
 去年4/23の全国感染者数は434人。これに対して、一年後となる昨日(4/23)の全国感染者数は、その10倍以上の5110人です。4都府県には、緊急事態宣言が発令されようとしています。
 しかも、この間、膨大な税金も投入されましたが、感染が抑制された有効な効果はあまり出ていないように感じます。そうなると、一般国民の感覚としては、「感染対策はほんとうにこれでよいのか?」という疑問が生じます。
 以前、何かの本で読んだことがありますが、「政治による政策は100%失敗する」という内容が書いてありました。
 センセーショナルな言葉ですが、自然に反する人為的な政策の場合、偏りによる不公平を生じ、この偏りは、いわば自然感から離れた歪となり、後になってブーメランのように戻ってきます。「物」は動かないのに「お金」が供給されるため、いつの日か、相当なハイパーインフレをもたらす可能性もあるのではと危惧しています。
 政治的な対策が不要と言っているわけではありません。要は、状況に適合する最低限の対策は必要ですが、適合しない対策はマイナスの部分も多いという意味です。
 詰まるところ、感染に晒されるのは、我々一人一人です。したがって、最終的には、我々が如何に感染対策を採るのかが重要になります。個人的には、可能な限りの「情報」が与えられ、一人一人が行動を自制できるための動機づけが生じるようにすることが重要であると思っています。
 一方、話は変わり、以前から、このコラムでも書いていますが、現在は、あらゆる分野において、80年歴史サイクルの大転換点、つまり、古い時代から新しい時代へ踊り場にいると思っています。
 改めて思うと、新しい時代に最も影響を与える要素は「情報」ではないかと感じます。例えば、今、「政治」や「皇室」などにおいても一般国民との乖離が表面化しているように見えます。まさに、新しい時代に適合しなくなってきている感があり、古い時代に隠れていたもののは遅かれ早かれ滲み出ます。
 要は、「情報」が新しい時代のキーワードになる以上、古い時代では通用した「かくしごと」や「かたちだけ」などは、情報時代といえる新しい時代では、通用しなくなります。様々なものの透明化が進み、いずれ本質が問われます。
 言い換えれば、現在は、「本質」が問われる時代が進行しており、誰でも「情報」の発信と受信を誤まれば、致命的になる時代に入っていると感じています。

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下田茂
専門家

下田茂(弁理士)

みらい国際特許事務所 長野オフィス

個人から企業及び大学発明まで幅広く対応し、高い特許登録率を維持しています。持前の知財センスに基づき、特許権や商標権の取得はもちろんのこと、依頼者に満足して頂けることを第一に、広く深くアドバイスします。

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