交通事故体験記4~発生から示談成立まで~

笠中晴司

笠中晴司

テーマ:個人ネタ

1 警察の処理が終了してからの当日の動き



 警察官が終了した後,相手の本人と今後の動きにつき,少し話をしました。

 相手は,「できれば人身にしないでほしい。」というようなニュアンスでしたが,
私は,「今でも少し痛みがあるので,病院には行く。病院で診断がでれば,当然,
診断書は警察に提出する。」と答えました。

 なぜなら,警察に人身の届けをしないと,後日,自賠責保険に対する請求にあたり,
不利な取り扱いがされる場合もないではないからです。

 相手は,少し不満げではありましたが,特にそれ以上の言及はありませんでした。
(私はすでに相手に弁護士の名刺を渡していましたので,この状況で被害者である
弁護士に文句を言える人はなかなかいないでしょう)

 そして,私から相手に対しては,「保険会社にきちんと連絡をしておいてほしい。」
と伝え,その時点で相手とは別れました。


2 相手と別れてからの当日の動き


 こちらも,自分が契約している保険会社に連絡を入れました。
  
 「自分の過失がない事故だから,自分の保険会社には連絡は不要」
と考えられるかもしれませんが,自分の保険会社に連絡する理由は,
次の点からです。

  ① たとえ,その時点では過失がないと考えていても,相手が後日,
   こちらの過失を主張する場合もありうる。
    そして,その主張が認められる場合もあり,相手への支払が発生することもありうる。

  ② 弁護士費用特約の利用の可能性
    相手との交渉がうまくいかない場合,弁護士費用特約を利用して,
   自分が契約している保険会社に弁護士費用を負担してもらうことがありうる。

  ③ 人身傷害特約の利用の可能性
    今回の私の場合の一番の目的はこれでした。
    すなわち,自分の過失がない場合でも,通院回数が契約で決めた回数を超えて,
   通院すると人身傷害保険特約による保険金が出るケースがあります。
    私の場合,通院5回以上となると,人身傷害保険金が20万円出る契約でしたので,
   その利用につき,確認する必要がありました。

    そして,人身特約保険金の請求に必要な用紙の送付を依頼しておきました。


3 病院の受診


 あまり長くなりすぎますので,病院での話は次回とさせていただきます。


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笠中晴司
専門家

笠中晴司(弁護士)

丹波橋法律事務所

大学卒業後,民間企業(地元銀行)で10年間勤務。その後,志をもって弁護士を目指し,弁護士になってから丸17年の経験を積みました。経験に基づく,バランス感覚は,他の弁護士より優れていると自負しています。

笠中晴司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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